ベジフルライフ
まつもと農園 松本稔さん
2011年10月 5日
毎日野菜と向き合って
このコーナーでは、香川県でこだわりを持って農業に携われている方々を紹介します。
今回ご紹介するのは、まつもと農園の経営者である松本稔さん。
きゅうりの花が美しく咲く7月に、松本さんにお話を伺いました。(このインタビュー記事は2011年7月に作成されました。)
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親父の背中を見て
Q:農家を目指したきっかけについてお聞かせ下さい。
- 実は、学生の頃まで農業は大嫌いだったんですよ。10代の頃はこれと言ってやりたいこともなく、18歳の時に航空自衛隊に入りました。その後、運送屋で働いたりもしました。でも、親が50歳過ぎて、脱サラで農業を始めたのを機に、農業に対する考えが変わって来たのです。
農業をやってる父の背中がかなり恰好良く映ったんです。朝は午前5時には起きて、レタスやきゅうりなど収穫する父の姿が活き活きして見えたのです。父は、サラリーマン時代に比べると表情が全く違ってて、人はこんなに変われるものかと正直、驚きました。父がニコニコした表情で農作業に携わる姿が目に焼き付きついていました。そして、29歳の時に農業をやりたいって思ったんです。
農業の味を知るということ
Q:29歳で農業を始められて、実際にはいかがでしたか?
- 農業を始める時には苦労が無かったんですよ。父が農業を行うのに良い環境を整え、土台があった上で農業を始めたので、儲かっていました。2年間くらいは。しかし、もっと拡大しようと、ハウスを増設したり、機械を購入したりと設備投資をするにつれ、売上は上がっても所得は下がっていったのです。農業というものを味わい始めたのは3年目からですね。年によって野菜の値が大幅に変わるので、出荷をすれば赤字の時もありました。スタッフの給料を支払っていかなければいけないし、自分の家族の生活も支えていかないといけない。その頃から自問をし始めました。「安定した生活はどうしたらできるのか」と。
安定した生活を得るために
Q:そのような課題に直面し、取り組まれたことはありますか?
- キュウリだけでは不安定なので、トマトも作り始めました。また、野菜を出荷するだけでは、収入が不安定なので、加工して活用してもらうようになったのです。例えば、うどん屋の『たも屋』から紅白うどんが売り出されたのですが、色づけにうちのトマトが使われているのです。トマトを粉末にしてうどんを練る時に入れ込んでいるのです。
また、加工したトマトを使った『松本農園のドライトマトのすーぷ』も開発してもらいました。『冷すーぷ』バージョンもあります。道の駅滝宮で販売していますよ。キュウリは、『まっちゃんのからし漬け』を加工し、これも道の駅滝宮で販売しています。今後も、異業種と連携して、野菜を加工して付加価値を付けた商品を売り出していきたいと思っています。
野菜と向き合う
Q:野菜を作るにあたってこだわっていることや工夫していることはありますか?
- 美味しい野菜を作るということは、健康な『植物体』を作ることだと思っています。植物は生き物ですので、人と同じように病気になるし、体調を崩したりします。葉の色が薄くなってきたら、お腹がすいているということだし、濃くなりすぎたらメタボ状態ということなのです。毎日野菜と向き合っていたら、野菜の小さな変化が見え、体調が分かってくるのです。
そんな野菜の変化に気づき、野菜が健康でいられるように、サポートしてあげるのが農家の仕事だと思っています。野菜が育つにあたって、どうしても人がしなければいけないことを手助けしながら、健康的に育てるということが大切だと思っています。
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野菜の栄養素のバランスを考えて
Q:野菜を育てるにあたって困難な点はどういったものがありますか?
- 野菜作りに必要な栄養素のバランスを考えながら野菜を育てることです。チッ素やリン酸など野菜によって必要な要素がいろいろあるのですが、どれかの要素が欠けたら症状が出るのです。その症状をいち早く見抜くのが結構大変です。そのため、いろんな農家が取り組んでいる現場を見て知識を得たいと思い、全国的に農家を巡って学んできました。
農業の奥の部分まで知った上で
Q:農業を目指す人に対して、メッセージをお願いします。
- 農業をやりたいという人が訪ねてきたら、一回は「やめとけ」と言っています。興味本位で農業に携わって欲しくないと思っているので、いろんな人から話を聞いて、しっかりと計画を立ててから始めて欲しいと思うからです。今、研修生を受け入れているのですが、市場からのせりの売り上げや経費面の情報も見せています。農業を行うに当たって、良い面も悪い面も全て見た上で判断してもらいたいと思うからです。農業に関して表面的な部分だけではなく、奥の部分まで知った上で取り組んで欲しいと思います。
妻と二人三脚での農業
Q:将来の夢についてお聞かせ下さい。
- 将来的には妻と二人だけの農家に戻りたいと思っています。生活のためにする農業ではなく、楽しむ農業をしたいと思います。農業は妻と二人で始めたことなので、二人で農業をやるというのが夢ですね。
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まつもと農園で採れた新鮮野菜は、「楽農ファーム 徳の市」でお買い求めできます。
楽農ファーム徳の市:
住所:香川県高松市松縄町33-14
TEL:087-833-0251
また、加工品は、道の駅「滝宮」(http://www.ryonan-udon.co.jp/)で好評発売中です。
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まつもと農園
綾歌郡綾川町陶684-2
TEL 090-4970-4267/FAX 087-876-2298
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*本インタビュー記事は、ベジフルビューティーセルフアドバイザー&野菜ソムリエの広野亜由美さんにインタビューしていただきました。


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