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未来に繋がる香川へ

2013年4月

徳武産業株式会社 代表取締役  十河 孝男さん 

2013年4月25日

「ケアシューズという『モノ』を通して真心という『心』を届けていきたい。」
  
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今回お話をお伺いしたのは・・・徳武産業株式会社 代表取締役 十河 孝男さん

今や、高齢者向けのケアシューズのトップシェアを誇る徳武産業。同社は、「日本で一番大切にしたい会社」で紹介され、「四国でいちばん大切にしたい会社大賞」も受賞し、高い評価を得ている。その背景には、徳武産業ならではの取組みや工夫があり、十河社長の強い思いがある。そこで、十河社長に、商品や経営に関して話を伺った。

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Q:ケアシューズ(介護シューズ)のトップブランド企業に至った理由は? 
- ケアシューズがニッチな市場だからこそ勝てたのだと、私は思っています。中小企業が勝てる分野はニッチしかないと思っているんです。また、ニッチの分野でも、その市場が成長するのかどうかを見分けることが重要です。当社のお客様は、主に高齢者の方々ですが、高齢者の絶対人口が増え続いており、65歳以上の人口は2600万人、後期高齢者は1600万人と言われています。50年後には、約4割が高齢者という超高齢化社会が到来すると言われています。ニッチでも成長市場の分野であったことが大事だったと思います。

   Q:経営上大事にしていることは?
- 徳武産業の哲学として「真心と感謝の経営」を掲げ、心の底からお客様を思いやる真心を持つことを大事にしています。商品と同じくらいの比率として「心」を売りたいと思っているんです。あゆみという「モノ」に、お客様に対する「心」を付加していくことが大事だと思っています。 経営という部分では、しっかりとした利益率を確保することです。利益を上げてこそ社員に安定した働く機会を与えることができ、地域にも継続して貢献できると思っているからです。

毎年経営計画書をつくり、組織上のポジション、役割、責任と権限、仕事の内容など、1年間の計画を全社員と共有しています。誰かがこけていたら起こしたり、遅れていたら幹部たちも一緒になって指導しています。毎月のことをきちきちっとやっていくことが本当に大事だと感じます。また、社員に対して、物心両面での幸せを提供したいと心がけています。例えば、ボーナスは、年2回渡しているのですが、その都度、直筆で手紙を書いて同封しています。手紙では、社員の良い所を褒めてあげるんですよ。「でもなあ、ここは直せよ。」と書いたりもしますけどね(笑)。

Q:あゆみシューズがヒット商品になるまでの道のりは?
- あゆみシューズは、全くの新しい商材だったので、初めはどんなニーズがあるのか正直分からなかったですね。介護施設で話を伺う内に、軽くて、かかとがしっかりしていて、つまづかない靴が必要とされていることが見えてきました。また、左右サイズ違いの靴を提供するというのも鍵でした。足のはれやむくみの状態によって、両足の靴のサイズが違う人がいるので、左右別々のサイズの靴の組み合わせを通常と同じ値段で販売したり、片足のみの半額販売を日本の靴業界で初めて行いました。
 

また、無機質なモノを有機質なものに変えていくということを重視しました。モノを売るのではなく、「心」を売るということを大事にしてきたんです。あゆみシューズがヒット商品になったのは、「心」を売るという姿勢がお客さんの心に響いたのではと思っています。心を込めて書いたハガキを商品に同封したり、2年間お誕生日プレゼントを送ったり、心を届ける工夫を大切にしています。

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                              この機械で靴の上部に靴底をくっつけている。 

Q:あゆみシューズのお客様で特に記憶に残っていることはありますか?
- 靴を買いに来た筋ジストロフィーの男の子が深く印象に残っています。車いすに座った彼の足には靴下だけ履かされていました。足先は大きく曲がっていて、合う靴が無いということでした。その男の子の靴が出来上がって履いてもらった時には、「死ぬまでに靴をはけないと思っていた。」と、大変喜んでいましたね。靴を履くことを通して、人間としての尊厳を確立してあげられたのではと、この仕事をしていて良かったと心から思いました。

徳武産業の靴の特徴:
足のむくみや腫れ、変形などによって靴が履きづらかったり、左右の足のサイズが違ったり、既成の靴が履けずに苦しんでいる人達がいる。また、手が不自由で靴が履きづらい人もいる。「自分の足で歩きたい。」「自分の足で好きな所に行きたい。」そんな思いを持つ方々の望みを叶えてあげたいとの思から、徳武産業は、いろんなバリエーションの靴を開発し続けている。「心を伝えたい」との思いが工夫を凝らした靴に表れている。 

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                                 足の長さが違う人には、靴の高さを変えて販売している。   
  
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十河 孝男 さん  (そごう たかお)
Prof ile
1947年生まれ。
高校卒業後、1966年に香川相互銀行(現香川銀行)に入行。
同銀行で6年間働いた後、手袋会社で勤務。
1984年に義父が経営する徳武産業に入社し、急逝した義父の後を継いで社長に就任。
  
徳武産業株式会社
住所:香川県さぬき市大川町冨田西3007番地
URL:http://www.tokutake.co.jp/ 
TEL:0879-43-2167(代表)
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さぬき市市議会議長 間嶋 三郎さん

2013年4月18日

「さぬき市をさぬき市ならではのやり方で活性化していきたい。」

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今回お話をお伺いしたのは・・・・さぬき市市議会議長 間嶋 三郎さん 

 

さぬき市の市議会議長として活躍されている間嶋氏。志度町議会議員やさぬき市議会議員を務め、昨年(平成24年)8月にさぬき市議会議長に就任。間嶋議長が市政に携わりたいと思ったきっかけや市政に携わって感じたことや今後の抱負などについて話を伺った。 

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 Q:市政に携わろうと思った動機は? 
- 私は鮮魚の小売り業を約30年間してきたのですが、高校を卒業した時から市政に携わりたいと思っていました。父や祖父、叔父などが政治に携わっていたことが大きく影響していると思います。子どもの頃から政治に関して身近に感じ、関心もありました。また、学生時代の政情も影響しているように思います。当時は、安保の時代だったので、政治に関心を持つ若者は多かったですよ。 図書館で文化大革命に関する新聞を読んでいましたし、社会全体が政治に燃えていましたね。

 Q:市議会議員になってからの感想は?
 
- 私が選挙に出た時、選挙制度がちょうど変わる節目でした。それまでは選挙資金が必要でしたが、志度町議会議員に初めて立候補した時には、飲み食いは一切禁止され、選挙にお金は必要ありませんでした。それまでは、派閥人事というものがあったのですが、今では無くなりましたし。 振り返ってみると、国自体もかなり変わりましたね。

Q:さぬき市が直面している課題は? 
 
- さぬき市は面積が広く、人口が点在しているため、インフラ整備ができにくいというのが課題です。 人口は、東かがわ市とさぬき市を併せても8万と少しで、香川県の人口の1割にも及びません。そのため、これまでに建てられた公共施設の維持管理だけでも多額の費用を要し、困難な状態なのです。また、地方の政策が中央で決められていることが多々あることも大きな課題です。地方には地方の事情があるので、その地域に見合った政策を取るべきだと思います。

Q:市政に対する基本的な考えは?
 
- さぬき市は2050年には人口が3万5、6千人、約3分の2にまで減ると推測されています。高齢化率が40%にまで上がります。少子高齢化が進む中、企業を誘致して雇用の場を提供すべきだという声がありますが、私は違うと思っています。 さぬき市の税収は、坂出市の約半分に過ぎません。雇用を創るというよりは、高松市が謳っている定住圏構想に沿って、住環境を良くし、住んでもらう地域にすることが大事だと思っています。そのためにも、医療と教育をさらに強化して、子育てがしやすい地域にしたいですね。さぬき市はさぬき市ならではのやり方で生き残っていかなければいけないと思います。

 Q:今後の抱負は?
 
- 議会改革を中心に進めていきたいと思っています。議員定数の削減を究極の議会改革だという人がいますが、私はそうではないと思っています。議会は、市民との意見交換で得られた意見を議論を通して集約し、民意を反映させた政策立案をする機関です。その本来の役割を担うために、会派や党派を超えた議員間の討論をもっと活発化させ、議会の機能を高めることが議会改革だと考えています。会津若松市は、激しい議論を通して議会が活性化している良い事例です。

また、出前講座など市民との意見交換会を開いていますが、市民から陳情を受けたり、議会での決定事項を報告する場に終わるべきではないと思っています。市政に関する課題について、議員と市民が双方向で語り合う場であるように改善できればと思います。さらに、議会にITCを導入していきたいですね。情報発信や情報共有を活発化させる必要があります。

現状では、既得権益は国が持っているので、真の意味での地方分権とは言い難いですね。地方の政策も中央で決定している部分が多々あり、末端の地方の現状は苦しいものがあります。その地域に見合った政策を地域で決め、地域で施行することが大事だと思います。地域で起こっていることは、その地域の人が一番よく理解していますからね。そのためにも、地方議会が地域の課題をしっかりと把握し、民意を反映させた政策を取っていく必要があると思います。

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間嶋 三郎 さん  まじま さぶろう
Prof ile
昭和23年12月24日生まれ。さぬき市出身。
会社員を経て平成3年に志度町議会議員に初当選。
それ以降、志度町議会議員を務め、平成14年からさぬき市議会議員を務める。
平成24年8月にさぬき市議会議長に就任。 

さぬき市議会
住所:香川県さぬき市志度5385-8
URL:http://www.city.sanuki.kagawa.jp/assembly/
TEL:087-894-1120 
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衆議院議員  玉木 雄一郎 さん 

2013年4月15日

「快適さ」と「やすらぎ」を融合させた調和のある地域社会を創りたい。
 
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今回お話をお伺いしたのは・・・衆議院議員 玉木 雄一郎さん

平成21年に衆議院議員に就任後、香川の発展を目指したふるさと再生ビジョンを掲げ、交通政策、住宅政策、エネルギー政策、震災・防災対策など幅広い政策を推進している。そんな玉木議員に国会議員になろうと思った動機や目指す地域構想、そのために必要なことなどについてお話を伺った。
   
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Q:政治家を目指した理由について教えて下さい。
- 私は官僚として政策に13年間携わってきたのですが、経済社会環境が著しく変化していく中で、新しい政策の枠組みを作る必要があると感じました。しかし、官僚は物事を効率的に続けることには長けていても、新しいことをつくるのは苦手だと感じたのです。そこで、政治のベンチャーをやりたいと思いました。フロンティアを自ら開いていくような新しい政治をやりたいと思ったのです。そこで、政治家の道に進むことを決心しました。
 
Q:官僚と政治家の違いは何でしょうか?
- 政策に携わっているという意味では官僚も政治家も同じかもしれません。でも、大きな違いがあります。政治家は喜んでリスクを背負込み、自分で決断して新しい世界に踏み込んでいかなければいけません。

官僚と違い、政治家は有権者から直接選ばれるため、国民とのコミュニケーションを官僚以上に求められます。また、社会の変化や国民の願いをよりビビッドに感じ取り、それらを活かしていかなければなりません。
  
Q:今後、切り込んでいきたい課題はありますか?
- 議員定数の削減です。国会は、少数精鋭で行うべきです。国会議員の数が多すぎると意思決定がどうしても遅くなってしまいます。アメリカでは国会議員の数は100人程で、与党の上院は50人程です。政治家が自ら身を切ることができれば、国民の政治に対する信頼が戻ってくるのではと思っています。消費税の増税の前に、議員定数を大胆に削減すべきだと思います。  

Q:どのような地域づくりを目指していますか?
- 大平正芳元総理が提唱した「田園都市国家構想」の21世紀版を実現したいと思っています。「都市の快適さ」と「田園のやすらぎ」を融合させた調和のある地域社会を。残念ながら、高度経済成長期を迎えた70年代頃から人は都市部に流れ始め、調和の取れた地方の姿が失われてしまいました。

しかし、今では、地方の良さが見直されています。地方でも都会と同じくらいの快適さを求めることができ、しかも、地方ならではの自然の豊かさとやすらぎを享受できます。ITの発達、再生可能エネルギーの売電制度、そしてアジアの経済発展を活かすことによって、大平元総理大臣の構想を現代版として蘇らせることができると思っています。
 
Q:香川で強化すべきことは何でしょうか?
- 新しい時代に対応した人財や企業が活躍できる支援をするのが政治の役割だと思っています。人財育成のためには、異文化コミュニケーションを身に着けられるような高等教育が大事です。アジアの言語を語学教育に含めたり、アジアに向いた教育に変えていくべきだと思います。

グローバル社会に適応する人財育成が、私達の子ども達に施してあげられる一番の雇用対策ですし、成長戦略だと思います。企業への支援は、これから発展するアジアの国々と地域の企業が直接結びつくことを支援することが大事だと思います。セミナーを開いたり、知的財産権を取得するサポートなどを進めていきたいですね。

Q:今後の抱負についてお聞かせ下さい。 Q:今後の抱負についてお聞かせ下さい。
- ツールドフランスのように「ツールド88か所」というものを作りたいですね。自転車の駅伝で88か所を巡り、エコツーリングの聖地となれば面白いですね。最新のエコ技術や太陽光発電、淡水化技術などを組み合わせてエコの世界一という取組みをしたり、世界に誇れることをやりたいですね。

私は、「それは世界一になれるのか?」という問いかけをしながら政策を考えています。世界に通じないものでなければ国内でも通じないですからね。世界水準の人が香川から輩出されているような地域にしたいし、そういうチャンスを与えたいですね。そんな人財が香川から次々と輩出されたら、地元に対する誇りにも繋がりますからね。
 
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玉木 雄一郎(たまき ゆういちろう)さん

Prof ile
昭和44年5月1日生まれ。さぬき市出身。
東京大学法学部卒業後、大蔵省に入省。
平成9年に米国ハーバード大学大学院で修士号を取得後、外務省に出向し、
ヨルダンやリビアを担当。平成17年に財務省を退職し、平成21年に衆議院選挙
で初当選を果たす。現在2期目。

坂出事務所
住所:香川県坂出市駒止町1-2-20-1F TEL:0877-46-1805

 寒川事務所
住所:香川県さぬき市寒川町石田東甲814-1 TEL:0879-43-028
 HP:http://www.tamakinet.jp
ブログ:http://ameblo.jp/tamakiyuichiro/ 
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