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田町商店街
2013年1月 8日
「高松中央商店街の中で一番南に位置する田町商店街。」
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今回、お話をお伺いしたのは・・・・ 田町商店街専務理事 平木 克典さん
田町商店街には、実は、知られざる不思議が3つあると聞きました。
そこで、その不思議を解明すべく、平木さんにお話を伺ってみました。
田町のフシギ1: 田町商店街から水が出る?
- 田町商店街の多くのお店は井戸を持っているそうです!
「え?高松市内の中心部に井戸?」って思いませんか?
平木さんに真相を伺うと、田町の辺りは、もともとは香東川の支流だったそうです。
かつては、勅使町あたりから田町の方に支流があったとのこと。
でも、水害が多くて、堰き止められたそうです。
そんな地理的な背景があるので、田町商店街の中心部のお店は井戸を掘っている
ところが数多く存在しているそうです。
「井戸の水は、冬は温かくて夏は冷たくてしかも水質が飲料水に準ずるんです。
私は、コーヒーは井戸の水を沸かして飲んでいますよ。」と平木さん。
水の魅力を伝えたいという想いから、商店街に昔ながらの手で汲む井戸を掘ろうという
計画もあるそうです。田町商店街にあるこんぴら神社には蛇神と水神が祀られていたのも、
そんな背景があるからなのでしょうね。
田町のフシギ2:田町商店街に武将が現る?
- 毎年10月(第3週目の土日)に行われる石清尾八幡神宮のお祭り。
その時には、武将の恰好をしたイケメン達が田町商店街を練り歩くそうです!
なぜ武将が??と思うでしょ。
実は、高松藩10代目藩主の松平頼胤(よりたね)氏が水戸から高松に来た時に、
ホームシックにかかったことがあるそうです。その時、町の人達が藩主の寂しさを
紛らわそうと、江戸の3大祭りに匹敵するほどの大々的なお祭りをして元気づけた
そうです。
その祭りの様子は巻物に描かれ、石清尾八幡神宮に保存されているそうですよ。
その出来事を再現しようと、武将が練り歩いているのだそうです。
また、その絵図は、田町商店街にも飾られています!
田町のフシギ3:田町商店街の中だけで生活できちゃう?
- 商店街に住む人口は全国的に減っていると聞きます。
でも、実は、田町では商店街に住む人達は減っていないそう。
なぜ?って思いませんか?
田町商店街を歩いていると、おまんじゅうやさん、てんぷら屋さん、お魚屋さんなどなど、
昔ながらの店構えをした食べ物を作っているお店がいっぱい。
田町商店街には食料品や日常生活用品を取り扱うお店が集まっているそうです。
しかも、田町商店街の歴史をひも解くと、明治30年頃には商家や職人が100軒余りあって、
高松市の内では最も多かったそうです。
特に売薬商、諸紙商、穀物商、八百屋物商、小間物商、傘商は市内全体の1割から2割が
集中していたようです。田町商店街には、日々必要なものが揃っていて、この空間だけで
生活できちゃうくらい便利なんです!そこが、商店街に住む人たちを留まらせる魅力なのかも
しれませんね。
最後に、平木さんに田町商店街の魅力について伺ってみました!
- 商店街によっていろんなカラー(特色)があるからこそ良いのだと思いますが、田町商店街は
下町のような情緒や雰囲気がウリですね。
田町商店街を歩くと、こんなものが?っていう掘り出し物に出合えます。
そんな面白い発見や発掘があるのが魅力だと思います。
田町商店街の持つ時代的背景や地理的背景も魅力だと思いますね。
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◆取材協力
平木克典 さん
田町商店街専務理事。
モンビジュSEIKODOの経営者。
昭和24年1月29日生まれ。
高松市田町で生まれ、昭和23年に創業した父の店を継ぐ。
時計職人。居合道(いあいどう)3段。
モンビジュSEIKODO
住所:香川県高松市田町4-27
TEL:087-831-5761
FAX:087-831-5623
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