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未来に繋がる香川へ

2012年12月

空間アーティスト 

2012年12月26日

「私にとって、自分らしさを表現しているのが空間アートなんです。」

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今回、お話をお伺いしたのは・・・・ 空間アーティスト  天雲 美幸さん

天雲さんは、新しい形の空間アートをプロジュースし、私達の生活に潤いを与えてくれる。「自分らしさを表現する場が空間だと思っています。」と語る天雲さんの作品は、とってもユニークで面白く、思わず惹きこまれる魅力がある。そんな天雲さんに空間アートについて話を伺った。

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Q:空間アーティストになろうと思ったきっかけはありますか?

- 私自身が空間アーティストと名乗っているのではないんですよ(笑)。
私は、フラワーアレンジメントのレッスンプロなんです。
広い空間を使ってお花の表現をしていたら、空間アーティストと呼ばれるようになったんですよ。
籠や花瓶で表現するよりも、広い空間を借り切って、普通のフラワーアレンジメントとは違う
見せ方でお花を表現することに面白みを感じています。

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Q:空間アートはどのように創るのですか?
- まずは、空間の広さと高さを測り、その中で、どんなストーリーができるのか考えます。
広さと高さという骨組みを考えて、少しずつ肉付けしていくんです。

私は、アートのテーマをきちんと伝えられることが大事だと思っています。
テーマを理解してもらえるようにアートを表現することを大切にしているんです。
また、アートは観賞するだけではなく、参加して楽しんでもらうことも大事だと思っています。

この春に歯ART美術館で行った「添草華 第二章まそめ」という展示会では、四季のすき間
を埋めてみようというテーマでアートを創ったんですよ。箱を開いてみたら、引き出しの中に
卵や果物を発見!なんていう遊びの要素を入れました。
女性も男性も関係なく、子どもからお年寄りまで作品を楽しめてもらいたいと思ったのです。

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Q:空間アートの魅力はなんだと思いますか?
 
- 自分の頭の中で想像したものを形にしていくことが面白いと感じます。
私は緑豊かな自然に触れたり、美術館巡りをするのが好きなのですが、
きっとインスピレーションを刺激されているのでしょうね。

ふとした瞬間にアートのイメージが思いつくのです。
そのイメージを絵に描いて、自分らしく表現していくことが楽しいですね。

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Q:あなたにとって、仕事とはなんですか?
- 仕事とは、気持ちのいいプレッシャーをくれるものだと思います。
次のステージにいくためには自分自身を高め、成長しなければいけません。
そのためにも、勉強や努力をしなければいけないという刺激を与えてくれるのが仕事ですね。
うちは長く続けて下さる生徒さんが多いので、生徒さんに負けないように、変化・成長し続け
なければいけないと、気持ちのいいプレッシャーを感じながら仕事をしています(笑)。

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天雲 美幸 さん
Profile
岡山県、津山市出身。山と水の豊富な吉井川に囲まれて育つ。
1989年にフラワーアレンジメント教室を開始。
1996年には、岡山蘭博にて浮遊感を評価され、フラワーアレンジメント部門金賞を受賞。
2011年にはコラボ展「夜光還」にて「添草華 第一章ひのと」を開催。
2012年には「添草華 第二章まそめ」を歯ART美術館にて開催。

住所:高松市木太町7区3204-11
TEL/FAX:087-831-3100
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株式会社 西宮産業 代表取締役 宮田 稔久さん

2012年12月18日

「日本の将来のためにも、 『安全・安心』を追求していきたい。」

Profile 52
今回、お話をお伺いしたのは・・・・株式会社 西宮産業 代表取締役 宮田 稔久さん

1996年に創業以来、RC構造物の耐震補強・補修資材の製造を手掛けてきた株式会社西宮産業。
耐久年数がある高速道路やトンネルなどの公共構造物が次々に老朽している中、耐震補強や補修・
修繕は必須となってきています。

そんな公共構造物の安全性を高める事業を行っている宮田社長に話を伺った。

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Q:どのような事業を?
- 高速道路やトンネルなどの公共構造物の老朽化に伴う対策をNEXCOと協同で行っています。
実は、「今後、日本の道路をどのようにしていくか」ということが大きな課題となっているんです。
コンクリートやアスファルトの耐久年数は30年と言われています。
そして実際に、トンネルや学校の体育館など、コンクリートの落下が起こっている場合もあります。

そこで、公共構造物の安全性を保つために補修を行うための資材を造る事業を行っています。
また、建設会社の下請け業者として、資材の施工も行うこともあります。

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Q:今の会社を起業されるまではどのようなことをされていたのでしょうか?
- 大学を卒業してからAGCマテックス株式会社(旧旭硝子マテックス株式会社)で今と同じような
資材を開発していました。でも、30歳前後になった時、「このままサラリーマン生活を20年~30年
続けたら、60歳を過ぎた段階で、自分としては何が残るのだろう」とふと思ったのです。

第二の人生について改めて考えた時、自分が生きた証として残せることをしようと思ったのです。
そこで、40歳を目途に辞めようと決心しました。

ただ、公共構造物の補修工事に必要な資材を造る仕事には社会的意義を感じていたので、前職
と同じ事業をしています。同じ事業を香川に戻ってやろうと思ったのです。

起業してからは、前職からの紹介があり、結果的には西日本の補修事業の多くを請け負うことに。
前職からの助けがあったからこそ、全国的に事業を展開する会社に成長できたのかもしれませんね。

今になって感じるのは、もともと東京で働いていた実績があるからこそ、ここで造ったものを東京に
持って行けるのかなと思います。情報もモノも東京から地方に流れているので、地方から東京へと
いうのはなかなか難しいですからね。

四国だけを市場とするのでは、四国の経済は発展性が無いので、四国だけに限らず全国的に販売
できる土俵があるのはありがたいですね。

Q:シゴトの面白さはどういった部分に感じていますか?
- 自社で造ったものが目に見えることだと思います。製造に携わる社員がうれしそうに言ってたのですが、
家族と高速道路を通る時に、「これは自分が造ったんだ」と伝えるのが自慢だそうです。その社員のお父
さんも製造の仕事をしているので、いつか、「おまえはすごいな」って親に言われたいと言ってましたね。

気が張る仕事ですが、人の命を助ける手助けとなる仕事です。
社会に必要なモノ造りに携わることができるのは、大きなやりがいに繋がると思います。

Q:どのような会社にしていきたいと思っていますか?
- 自分の意見を持った若い人達とコミュニケーションを図りながら、みんなで成長できる会社にしていきたい
と思っています。振り返った時に、社員も会社も共に成長しているような会社にしていきたいですね。

人は成長していく過程で少しずつカラーが出てくると思うんです。そしたら、その人に見合った仕事が見えて
くるので、その人のカラーに合った仕事をしてもらいたいですね。
そして、一緒に成長していくような会社にしたいと思っています。

Q:どのような人を求めていますか?
- 同じ想いを持った人、人の話に耳を傾けられる人が理想ですね。
また、3年先、5年先にどういう自分でいたいかというビジョンをしっかり持っている人。
どんな仕事をしたいのか、しっかりとした考えを持った人がいいですね。
当社の営業マンは、自分の力で会社のイメージをさらに上げたいと頑張ってくれています。
営業マンが育ってくれると、関東に進出することもできますしね。
日本国内での足固めができたら、海外にも進出していきたいと考えています。

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宮田 稔久 さん  
Profile
昭和30年6月30日生まれ。高知県高知市出身。
同志社大学理工学部を卒業後、AGCマテックス株式会社(旧旭硝子マテックス株式会社)
でFRP(ガラス繊維強化プラスティック)の製造・開発に携わる。
退社後、高知県にUターンし、西宮産業株式会社を設立。
高知県に本社を、香川県には支社を構え、全国的に事業展開している。

株式会社 西宮産業 高松支店
住所:香川県木田郡三木町大字井上3679-8
TEL:087-898-3514 FAX: 087-898-3524
URL:http://www.nm-sg.com/
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香川オリーブガイナーズ 球団代表  堀込 孝二 さん 

2012年12月14日

「NPBを目指す若者にチャンスを与え香川に貢献する地元に根づいた球団にしたい。」

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今回お話をお伺いしたのは・・・・ 香川オリーブガイナーズ 球団代表  堀込 孝二 さん

「四国アイランドリーグplus」は、日本初の独立プロ野球リーグ。NPB選手を目指そうとする若者が夢を実現できるチャレンジの場を創りたいという思いから設立された。その四国アイランドリーグplusで、2012年シーズンには、前期シーズンとソフトバンク杯で優勝を果たし、チャンピオンシップでも2季ぶりの総合優勝に輝いた。しかも、次々にNPBに選手を送り込んでいるオリーブガイナーズ。そんな球団の代表を務める堀込球団代表にお話を伺った。

 
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Q:オリーブガイナーズの代表になるきっかけは?
 
- 私は、35歳の時に関西でスポーツファンデーションというNPO団体を立ち上げたんです。そして、スポーツの仕事をしていたのですが、2年前の秋に四国アイランドリーグplusに関わる人から「球団代表を探しているんだけど、誰かいい人いないか?」と聞かれたんです。その時、「ボクじゃダメなの?」って聞き返したんですよ(笑)。そして、当リーグ代表の鍵山誠氏とお会いして、野球界の話やリーグの話など、ひと通り話を交わした後、「やってみないか?」と声を掛けていただいたのです。

Q:なぜ、オリーブガイナーズの代表になろうと思ったのですか?
- 実は、私自身、球団代表の仕事とは何かよく分かっていませんでした(笑)。オリーブガイナーズの試合を見たこともなければ、どんな人がいるのかも分かっていなかったんです。でも、めったにないチャンスだと思いました。自分自身、いろんな仕事をしてきたので、ステップアップの一つとして球団代表をやりたいと思ったのです。

Q:実際に代表になってみてどうでした?
 
- 球団代表として与えられた仕事は、「球団をきちんとマネージして欲しい」ということだけでした。でも、球団代表の経験が無くて、イメージが湧かず、ゼロから作っていく必要がありました。

実際、昨年の2月1日に香川に来て、就任会見をした時は、チーム編成ができあがっていたので、分からないことだらけでしたね。そのため、最初はオリーブガイナーズという球団について知ることからのスタートでした。今年は自分でチーム編成にも関わり、入団するメンバーを決めたのは最終的に自分なので、思い入れが違います。昨年はよそモノのように感じていた部分もあったのですが、今年は、自分のチームだと感じています。

Q:オリーブガイナーズの魅力は?
- オリーブガイナーズの使命は、地元に貢献することとNPBに人を送ることだと思っています。香川にチームがあって良かったと言われるような球団を目指して、地域の活動に取り組んでいます。お祭りへの参加やスクールガード、海浜清掃など、年間に160回~170回程の活動をしています。

また、独立リーグに巣立つ選手を育てながら試合に勝つチーム作りに励んでいます。これは、監督の力が大きいと思います。昨年秋には4人がNPBへ巣立ち、主力がぼんぼん抜けたにも関わらず、前期優勝を果たせました。NPBに進む選手が増えれば増えるほど、ガイナーズの価値、ブランド力が高まり、『ぜひ入団してNPBへ行きたい!』と思ってくれる選手が増えるので、この好循環を続けていきたいと思っています。

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Q:あなたにとって仕事とは?
- 仕事は、人生の半分以上を占めるので、とても大きいものだと思います。だからこそ、自分のしたいことをしたいし、楽しみたいですね。生きていくために仕事をしているという人がいるけど、仕事を通して人生を楽しめたらいいなと思います。贅沢できなくても、普通に食べていけるのであれば、自分のやりたい仕事をしていきたいですね。

今の私の夢は、オリーブガイナーズを独立リーグ日本一にして、球団の経営を黒字化し、観客動員を増やすことです。優勝してもお客さんが来なくてはダメです。黒字化しても勝てなくてはつまらない。オリーブガイナーズは、香川にこだわり抜いて、この3本柱をしっかりと構築していきたいと思っています。


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堀込 孝二 さん
Profile
1970年大阪市生まれ。
小学校時代から高校時代まで野球を続け、大学では、アメフトで活躍。
大学卒業後は、塾講師を経てスポーツ関連企業で11年半勤務。
その後、NPO法人『スポーツファンデーション』を設立。
2011年2月に香川オリーブガイナーズの球団代表に就任。

香川オリーブガイナーズ球団株式会社
住所:香川県高松市常磐町1丁目6-5-2F
TEL:087-813-1466  FAX: 087-813-1467
URL:http://www.olibeguyners.jp/
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香川県伝統工芸士 神内俊二さん

2012年12月 4日

「日本の歴史や文化を継承するためにも鬼瓦を後世に残していきたい」

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今回、お話をお伺いしたのは・・・・香川県伝統工芸士 神内俊二さん

かつて、家を建てる際には、大工さんや左官さん、建具師さんや装飾瓦職人など、いろんな職人さんが活躍していました。かつて魔除けや守り神として使われていた鬼瓦を専門に作る道具師さんが、装飾瓦職人です。

香川県内には、奈良・平安・鎌倉・室町時代の窯跡が数多く発見されており、江戸後期から、民家の屋根にも瓦が普及し始めて、屋根に鬼瓦が置かれるようになったようです。今回は、讃岐鬼瓦を30年以上創り続けている香川県伝統工芸士の神内俊二さんに話を伺いました。

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Q:鬼瓦を創るようになったきっかけは何ですか?
- 30年以上前にさかのぼるのですが、それまでは飲食業界で働いていたんです。
でも、飲食業は自分に合っていない部分があって、最終的にはお店をたたむことになったんです・・。
そんな折、瓦屋を営む親戚に知り合いの瓦屋さんを紹介されたんです。
でも、「この仕事はめんどいから、おまえにはできんぞ!」と言われましてね・・・。
その言葉に腹が立ち、意地になって始めました(笑)。
今から思うと、飲食業とは全く違う業界に行って、別業界で活路を見出そうとしたんだと思います。

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                                             神内さんが作られた鬼瓦
 
Q:鬼瓦創りに携わってみて、どうでしたか?
- 仕事ってこんなに面白いのだということに気づかされました!寝るのがもったいないくらい楽しかったですね。
鬼瓦は粘土を成形して乾燥させ、窯で1回焼いて、燻して創るのですが、没頭しました。性に合ってたんでしょうね。
1年間の修行期間を経て独立したのですが、その頃は建築ブームだったこともあって、製造が追いつかないくらい需要がありましたよ。

Q:7月に粟島で鬼瓦のアート作品を展示されたそうですね。
- 粟島AIR(アーティスト・イン・レジデンス)の一環で、第4回粟島芸術家村滞在作家展が開かれたのです。
粟島は、60年程前までは瓦の産地で、質の良い瓦が創れる粘土が摂れていた島なんです。
ただ、粘土を摂ったり瓦を作る作業は全て手仕事で、採算が取れなかったようです。
その内、海運業が盛んになり、粟島に設立された海員学校を卒業して航海士になる人が増え、瓦作りがすたれてしまったみたいです。

そんな歴史を持つ粟島には、かつて鬼瓦を焼いていた窯が残っています。その窯を使って鬼瓦を焼きたいという思いを持つ田村友一郎氏から連絡があって、その窯を復活させて鬼瓦を焼こうという話になったのです。

島の西浜地区に、全国に数基しか残っていないだるま窯(だるまさんが座ったような形の窯で三豊市の重要文化財に指定)があり、その窯で焼くことに。この粟島AIRをきっかけとして、かつて瓦の産地として有名だった粟島を鬼瓦の島としてもう一度蘇らしたいという思いを抱いています。

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                                         粟島に残っている瓦を焼いていた窯

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                        第4回粟島芸術家村滞在作家展で展示された神内さんの作品

Q:今後、どのようなことに取り組む予定ですか??
- 瀬戸内芸術祭に出品できればと思っています。粟島には、山の中に石造りの33観音がぽつぽつとあるんですよ。その33観音に由来する鬼瓦を作って、その鬼瓦を島の民家の屋根に飾りたいなあと思っています。

そして、粟島を訪れた人たちが作品を見て楽しめるように鬼瓦を飾りたいですね。それがきっかけで、粟島に足を運んでくれる人が増え、地域の人々との交流が生じたら本当にうれしいです!

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                                      神内さんが作られた鬼瓦うどん鉢

粟島のどっきりするヒミツをご紹介♪
☆ヒミツ1:
粟島から2キロ先に二面島(ふたごじま)という小さい島があります。
昔から航海が盛んで、海賊の島だったという伝説が残っているんです!
海賊が二面島の浅瀬に船を追い込んで、略奪していたのだそう。
その名残として、『船隠し』という地名があります。
島のてっぺんで船が来たことをのろしか何かで伝え、船隠しという場所に
船を海賊が隠していたと言い伝えられているんですよ。

☆ヒミツ2:
二面島は、そばと引き換えに多度津町の持ち物になったそうです。
そのため、『そば替え島』という別名を持つのだそうです!

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神内 俊二 さん
Prof ile
昭和26年1月1日生まれ。高松市出身。
飲食業界で10年間働いた後、瓦づくりの道に。
屋根道具師(鬼瓦職人)として経験を積み、鬼瓦アートの活動を始めた。
平成22年度香川県県産品コンクールで鬼瓦さぬきうどんの器で最優秀知事賞を受賞。

讃岐装飾瓦onuma
住所:香川県木田郡三木町池戸1046
TEL/FAX: 087-898-4156
http://www1.ocn.ne.jp/~onuma/
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