未来に繋がる香川へ
2012年
谷 益美さん
2012年4月30日
「企業や人が成長するサポートを続けていきたい」
企業の経営者やマネージャー層に業績向上や営業力アップ、経営改革の推進など幅広いコーチングを行い、地元の大学で「キャリア開発」や「キャリアデザイン論」の教鞭を執ったり、企業や人の成長をサポートしている谷さん。そんな谷さんにお話をお伺いしました。
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コーチングとの出会い
Q:コーチングの仕事って?
- お客さまのコーチングの活用方法には、大きく分けて2つあるんですよ。
1つめが、「仕組みとしてのコーチング」活用です。様々な企業や人が、目標・ビジョンは何なのか、現状はどういう状態なのか、目標を達成するためには何をすべきなのかということを整理して考えて、行動や成長を加速するために、私をコーチとして雇ってくださっています。
2つめが「スキルとしてのコーチング」を身につけ、活用するという方法。例えば、社員研修やコーチングセミナーの実施などがそうです。コーチングスキル・マインドを身につけると、相手のやる気を上げ、育成するためのコミュニケーション力がつくんです。企業のマネージャー、経営者や、地域のお母さんがスキルを習得するのは非常にいいですね。お陰さまで、北は北海道から南は九州までご依頼を頂き、全国を点で飛び回っています。
Q:コーチングをしようと思ったきっかけはなんですか?
- 実は、特許翻訳家になりたいと思ってた時期があったんですよ!その頃は、事務兼営業の仕事をしてたのですが、気づいてしまったんです。自分はデスクワークに向いてないと(笑)。実際に、デスクワークをやってみると、すごくしんどいと感じたんですよね・・。デスクワークが向いていなかったら、デスクワークがメインとなる特許翻訳家なんてできないということに、その時、気づいたんです(笑)。
ちょうど同じ時期に、「コーチングで強い営業部を作る」という本に出会ったんですよ。その本がとても面白かったので、コーチング講座の無料説明会に行ってみたんです。説明会で話を聴いていると、「人の話を聴くことが、仕事になる」ということに気づかされ、かなりビックリしましたよ(笑)。そして、コーチングの仕事をやってみたいと思ったんです。すでにコーチングで生計を立てている人達と出会ったことも大きな励みになりましたね。
Q:ワーキングホリデーの経験は、考え方や生き方に影響がありましたか?
- ワーキングホリデーに行って初めて「人生が有限だ」ということを実感しました。オーストラリアには1週間を基調として考える習慣があるんですよ。賃貸や給与が週単位で計算されるんです。そこで、ビザの残りを数える時にも、あと9か月間、つまり、36週と数えるように。週で考えると、あと何回しか週末が無いという風に考え始め、人生の有限性を実感し始めるようになりましたね。
それからは、いろんなことを回数で考えるくせがついたんです。70歳で死ぬと思ったら、年賀状もあと30数回しか出せないと考えたり・・・。回数で考えるようになってから、一期一会の大切さを実感し、毎日を大事にしなきゃなぁって思うようなりましたね。
いい会社を増やしたい
Q:今後の目標は?
これまで以上に、会社を「いい会社にする」お手伝いをしたいと思っています。いい会社の定義は、会社や経営者によって違いますが、社員や経営者が「うちはいい会社だよ」って思える会社やお店が増えたら素敵でしょ?お客さまも応援したくなる、いい会社。そんな会社が多い地域には、そこで働きたい人も集まり、経済も活性化すると思います。
「いい会社にしたい」と思った方が、まずは谷に相談してみようと頼れる存在になりたいと思っています。そのためにも、日々是精進、がんばります!
おまけ:
谷さんには、2011年の7月からハローせとうちにコラム『日々是好日』を毎週書いていただいています。
なるほど~って考えさせられるコラムにぷぷ~っと笑えるイラストにははまっちゃいますよ![]()
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谷 益美
香川県木田郡三木町出身。コーチング&ファシリテーションOffice123 代表。
全国で実践的なセミナーを展開。高松大学「キャリア 開発」、岡山大学「ビ
ジネスコーチング」非常勤講師、早稲田大学MBA 招聘講師。現在、ムスメ
4歳とムスコ1歳の子育てを通し、人育て修行中!
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どさけんさん
2012年4月17日
「お笑いを通して香川を元気にしたい」
Profile 21
今回、お話をお伺いしたのは・・・・
どさけんさん
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「笑いの力」と「人々の力」を一つにして地域から日本を元気にしたいという思いから生まれた吉本興業株式会社の「あなたの街に住みますプロジェクト」。香川の住みます芸人として、人気を高めているどさけんさんにお話を伺ってみた。ちなみに、本インタビューは2011年12月に行ったのですが、やはりトレードマークのランニングで登場して下さいました
現在は、山口県の住みます芸人として活躍中です!
地域の魅力を全国と世界へ
Q:「あなたの街に住みますプロジェクト」って何ですか?
- よしもとが地域の人達と一緒になって地域の魅力を発信するプロジェクトです!「地域を良くしたい」、「名産品をつくりたい」、「環境を美しくしたい」など、地域の魅力づくりに対する思いを一緒になって実現するお手伝いをするプロジェクトなんです。よしもと芸人が地域の人達と共に、動画サイトYNN(ヨシモト・ネタ・ネットワーク)を使って地域の魅力を日本中へ、そして世界中へアピールしますよ!
Q:「あなたの街に住みますプロジェクト」に応募した理由は?
実は、私は、31歳までは自営業をしていたんです。各地を周って珍味などを売ってました。でも、半年間、車を運転できない状況になってしまって・・・。そこで、アルバイトを探してたのですが、「どうせだったらやりたいことをしたい!」と思い立ったんですよね。そして、吉本興業のお笑い芸人を養成するNSC*(ニュー・スター・クリエイション)に入りました。そして、東京でバイトをしながら、芸人の下積みをしていましたね。その間、芸人の仕事は月に1度くらいしかなかったので、このままでも楽しいけど、どこかで勝負をかけなければ・・・と思ったんです。そして、このプロジェクトに応募したんですよ。
Q:香川では、毎日、どのような生活を?
イベントをしたり、Uストリームの配信やブログの発信をしています。
Uストリームでは、毎晩夜10時に、香川のいい所や美味しいもの、出会った人について配信していますよ。また、LOVEさぬきさんのHPでは、県産品をリポートさせていただいています。これまで、オリーブ、オリーブはまち、さぬき姫をPRしました。休みの日には、観光地に行ったり、地元のスポーツの応援に行ったりしています。また、どさけんと行くB級グルメツアーも実施しましたよ。
お笑いを身近に
Q:どさけんさんのウリは?
キャラと人柄が自分のウリですかね~。
見たままのんびり、ほんわかキャラです(笑)。
優しいところもウリです(苦笑)。
それにしても、香川の人達はきさくな方々が多くて、いろんな人達に声を掛けられます。うどん屋さんでは、かけ小を頼んだのに「どさけんさん食べてってよ」っておばちゃんがおまけで3玉いれてくれたりするんですよ。でも、レジの所までは少し距離があるから、レジではしっかり3玉分請求されたりすることも(笑)。
また、以前に、道路で「空港に行きたいな~」って叫んでみたら、乗っけてくれるって合図をしてくれた運転手がいたんです。ありがたく乗っけてもらって、「自分のことを知ってるのですか」って聞くと「あんた誰?」って言われました(笑)。なんで乗せてくれたんですか?って聞くと、困ってる人がいたら助けるのは当たり前だろって言われてしまいましたよ(笑)。
Q:今後の予定は?
定期的に四国お笑いライブをやっていく予定ですよ。それぞれの地域で、四国4県の住みます芸人が集まって観光スポットと絡めてライブをしようとしてます。お笑いを身近に感じてもらって、お笑いを目指す人が出てくれたらうれしいですね。ハイスクール漫才が四国で行われてるみたいですし、定期的にお笑いライブをすることによって刺激になったらうれしいです。
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どさけんさん
Prof ile
1975年6月4日。埼玉県出身。
「あなたの街にすみますプロジェクト」で香川県担当芸人として活動している若手お笑い芸人。
丸亀市の観光大使や多度津町PR大使に就任。体重101キロ。
(株)よしもとクリエイティブ・エージェンシー
住所:広島市中区大手町2丁目5-11
はるぜん・グランりーブ2階
Tel: 082-249-6223, Fax: 082-249-6332
YNN URL:http://www.ynn47.jp
ツイッター:dosaken101
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ROOTS BOOKS
2012年4月 9日
「その土地に暮らす幸せはその土地を知る事からしか始まらない」
Profile 20
今回、お話をお伺いしたのは・・・・
ROOTS BOOKS 小西 智都子さん
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「本は、考え方や生き方の『ものさし』をつくるもの。だからこそ、 本という媒体を通して、借り物ではない自分たち(香川)のものさしをつくっていきたい。」という思いから出版社を立ち上げた小西さん。地元香川の魅力を本に綴るという形で残し、伝えられている小西さんにお話を伺った。
地元の記録を残したい
Q:出版社を立ち上げようと思ったきっかけは?
- 実は、出版社への思いを持ち始めたのは、ずっと前になります。もともと父が印刷会社の傍ら郷土出版をやっていて、ため池の歴史など香川に関する本を出版していたんです。40年近くの間に100冊以上の本を出版してて、子どもの頃から、「地元の記録を残していかなければ」と言う言葉を父からよく聞かされてました。その言葉が耳に残っていて、地域の情報を残すということは、使命のように感じてた部分があります。
3、4年程前から本屋に置かれている本の大半が東京発信で書かれているということにだんだん腹が立ってきましてね(笑)。私は、本は自分の考え方を伝えるものさしだと思っています。借り物のものさしで香川を見ても、劣等感からは脱出できないのではと思ったのです。かつては、行政や新聞社や地元情報誌などが地元の情報を発信する本を出版していたのですが、今では、伝えるべきことがあっても、出版する所が無い。そこで、自分が立ち上げたいと思ったのです。
Q:具体的にどのような本づくりを?
- 11月末に島と陸を繋ぐ香川初のコミュニティマガジンとして「せとうち暮らし」をリニューアル発行しました。元は県の移住交流事業の啓発冊子として2009年から制作していたのですが、定期刊行物として質量ともにパワーアップし、この度、弊社から発売することになりました。島のことだけを見ていても解決できないことに気づいたので、島とご近所づきあいができるという発想で見聞きできる情報を増やしました。島に対してもっと身近に感じてもらいたいと思っています。
また、島の方々と一緒に島の町史をつくっています。情報収集の中心メンバーは70代の長老たち。家々に眠っている昔の写真や生活道具などを収集したり、戦前の島の暮らしを聞き取ったりして、いつか長老の孫世代が「自分たちが住んでた所ってどんな所?」って思った時に、手に取ってもらえる本になればと思っています。
Q:本づくりの面白みは?
本づくりの面白さは映画づくりに似ているかもしれないですね。出版には、書き手、デザイナー、印刷のプロ、編集者など、いろんな人達が関わっているんです。そして、本を作る作業の8割目くらいまでは映画のワンシーンを1コマずつ撮っているような感覚なんです。最後に全てのシーンを繋ぎ合わせた時に、全体的な流れがようやく見えてくるんです。その時には、感動を覚えますね。
香川と世界を繋げたい
Q:今後、どのようなことをしていきたい?
- これまでも編集者として仕事はしてきましたが、出版社は、本を受け取ってくれる人に届けるまでが仕事なんだと実感しています。本屋さんやお店を一軒一軒回りながら、確実に誰かの手を通って読み手の手元に届くというのを感じるようになりました。本をつくるというのは、いろんな人と繋がる職だと感じています。
例えば、本を通して世界と繋がることもできると思うんです。海外に住んでいる友達の近所の本屋さんに置いてもらうことによって、繋がりができますよね。本をツールにしていろんな所の人達と繋がっていきたいと思っています。人間版インターネットです。メードイン香川の本でも、天井は広いと思います。
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笑顔がとっても素敵なROOTS BOOKSの小西さんと三村さん![]()
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小西 智都子さん
Prof ile
7月25日生まれ。高松市出身。関西学院大学社会学部卒業。
高松市女性センター、四国新聞社広告局オアシス編集室での経験を
活かし、2002年にフリーランスになりまちづくりに関わりはじめる。
2004年にはShare Linkを設立し、人と人を繋ぐコーディネートに携わり、
2010年にはRoots Booksを設立。
Roots Books
住所:香川県高松市瓦町1丁目12-28
平田ビル 2F(Share Link内)
TEL&FAX: 087-887-3221
E-mail:sharelink@mc.pikara.ne.jp
URL:http://rootsbooks.exblog.jp/
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吉原食糧 株式会社
2012年3月 9日
「私達の食として大切な小麦を守り続けたい」
Profile 19
今回、お話をお伺いしたのは・・・・
吉原食糧株式会社の吉原 良一社長。
さぬきうどんを支える地元の製粉会社として名高い吉原食糧株式会社は、小麦の生産を地元で振興するために様々な取組みを行っている。香川県産小麦『さぬきの夢2000』のプロジェクトにも関わり、最近では、「さぬきの夢」を原料に使った製菓用小麦粉を開発し、話題を呼んでいる。香川県産小麦の普及に大きく貢献する吉原社長にお話を伺った。
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生きるための食だった麦から生まれたうどん
Q:うどんの原料の小麦は香川県の人達にとってどんな存在だったのか?
うどんの原料である麦は、藩政時代から、明治・大正・昭和の終戦にかけては、生きるための食だったんですよ。戦前までは、米は年貢で納めるための農作物だったので、一般の人達は食べることができず、麦を食べていたのです。特に、香川県は、頻繁に干ばつが起きる地域だったので、米を安定して生産することができませんでした。食糧確保のためにも、麦の生産は重要だったのです。そんな麦から作られたうどんは、農村の集まりや催事の時にご馳走として食べられていました。
日常的には、小麦粉を簡単に塩水で練ってゆでて食べたり、石臼でひいて団子にしてお汁に入れて食べたりしてたようです。さぬきうどんは、小麦を食べることで生活を維持してきた農家の人達の暮らしの中から発達した食だと言えますね。
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さぬきの夢2000を使って作られた打ち込みうどんはかなり美味♪
主食である小麦を振興したい
Q:うどんの原料の小麦を地元産にこだわるのはなぜ?
作付放棄地の面積は増え続けており、日本の農業の競争力は落ちています。食糧は、総合安全保障の3原則である『食糧・エネルギー・軍事』の1つで、国家の安定のためには不可欠な要素なのに、その多くを海外に頼っているのが現状です。小麦は国家貿易品目ですが、オーストラリア、アメリカ、カナダから輸入していて、年間の570万トンの消費量の内、約480万トンもの小麦を輸入しているんです。
輸入小麦だけでいいではないかという意見もありますが、私はそうは思いません。テロや異常気象など、いろんな問題が世界的に起こっている中で、穀物輸入に過度に依存し続けるのは、不安な一面があります。輸出国は余剰の穀物を国外に販売するため、安心できる食を常に輸入できるかと言ったらそうではないですからね。私達の主食である小麦を、地元の小麦から更に振興していきたいと思っています。
小麦の未知の魅力を
Q:小麦の生産を地元で振興するために、どのような取り組みを?
人の好みがより複雑化し、好みが高度化しています。昔のさぬきうどんは弾力のある噛み応えのあるのが必須条件でした。平成に入ってからは、なめらかで、もちもち性が強く、弾力性のある複合感のある食感が好まれるようになっています。そのため、味や食感、健康に良いなど、付加価値のある商品開発をし続けていかなければいけないと思っています。
小麦はたった一粒でも、健康性やおいしさを追求すれば、未開拓な不思議な世界がまだまだあるんです。昔の人達が味わったであろう、香川県の小麦が持つ未知の魅力を引き出したいと思っています。それを具現化した例として、ハイブリッド小麦やぎゅっとポリフェなどの商品を開発しました。香川は都市型の近郊の農地に比べて、土壌がきれいです。香川の持つ強みを見出して、新しい発想を活かしながら、小麦の新たな魅力を発見していきたいと思います。
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吉原 良一さん
Prof ile
昭和32年2月生まれ。香川県坂出市出身。広島大学工学部卒業。
(株)吉原食糧の代表取締役として小麦粉の企画・開発・経営全般に従事。
香川県産の小麦の開発にも行政や研究機関と協力しながら積極的に携わる。
株式会社 吉原食糧
香川県坂出市林田町4285-152
TEL 0877-47-2030 FAX 0877-47-1910
HP: http://www.flour-net.com/
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春日水神市場
2012年2月13日
「農作物の生産者と消費者の架け橋になって」
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今回、お話をお伺いしたのは・・・・
春日水神市場を運営する津國祐香理さん
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「大地の恵みを食卓に!」をモットーとして、地元で採れた安全・安心な農産物を取り扱う春日水神市場。売られている野菜は、すべて田畑に訪れて自分の目で確かめ、安心安全が保証できるモノだけを取り扱うというこだわり様。そんな津國さんに、どのような思いで事業をしているのか、お話を伺いました。
消費者と生産者の架け橋に
Q:生産者の田畑に伺い、生産者の思いや姿勢、プロセスまで確認しているのはなぜ?
作り手の思いを伝えることが大切だと思っているからです。普段、私たちが買っている野菜の多くは、生産農家から卸売市場などいくつかの経路をたどって食卓に届きます。この流通では、せっかくこだわりを持って育てた野菜も他の野菜と一緒になってしまい、生産者の思いやこだわりが消費者に伝わらなくなってしまいます。また、少しでも虫食いがあったり、形が悪い、大きさが規格に合わないなどといった野菜は一般流通にはのらないのです。
でも、安心して美味しく食べられる野菜を求めている人が絶対いるはずだと思いました。さらに、人や環境、健康などのことを考えて、野菜作りをしている方々がいらっしゃるので、生計を立てられるように何かサポートできないかと考えました。そこで、消費者と生産者の間に立つ仕事をしたいと思って夫婦で露天商からスタートしたのです。だからこそ、作り手の思いを吸い上げて、それを消費者に伝えていくということは、とても大切だと思っています。
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野菜作りへの思いを伝えたい
Q:農家さんと関わりながら、消費者の方々に伝えたいと感じることは?
生産者がどんなことを思い、作っているのかということを伝えたいですね。一般的には、減農薬や無農薬というような情報は提供されています。それらの情報にプラスして、どういうこだわりを持って作っているのか、どういう思いを持っているのかということを伝えていきたいです。100人いたら100通りの作り方があるんです。畑が違えば土も違うので、味も違うのです。作り手のそれぞれの思いなどの情報を伝えるお手伝いをすることで、消費者が情報を知り、選択の幅が広がればいいと思っています。また、畑から作物がきれいに出来上がるのは当たり前ではなく、商品として並ぶまでは大変なプロセスや作業があるということも伝えていければと思っています。
野菜が持つ深み
Q:今後は、どのような活動を?
生産者と消費者が深く関われるような取組みをしていきたいですね。そして、消費者の人達に、生産者の声をもっともっと伝えていきたいと思っています。人がそれぞれ違うように野菜はそれぞれ違うということを知って欲しいです。そして、野菜という生命が持つ深さについて理解してほしいですね。そのためにも、旬のことや野菜の違い、『食』について、お店全体で伝えていきたいです。
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お料理を考えたり食材選びに活用して欲しいといろんな本が!立ち読みも大歓迎だそうですよ♪
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津國 祐香理さん
Prof ile
1972年3月17日、高松市出身。高松高校、香川大学経済学部卒業。
平成17年1月から野菜の露天商から始め、2009年に春日水神市場を開設。
ご主人の津國浩さんと二人三脚で厳選された食を取り扱う。
株式会社 厳選
本店:春日水神市場香川県高松市木太町2836-1
TEL 087-813-1730
FAX 087-813-1732
HP: http://www.suijin-ichiba.com/
ブログ: http://suijinblog.ashita-sanuki.jp/
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香川大学経済学部 西成典久先生
2012年1月 5日
「地域の人達がその地域の価値に気づき、次世代に残せるまちづくりをしていきたい。」
Profile 17
今回、お話をお伺いしたのは・・・・
香川大学経済学部の地域社会システム学科で、まちづくりを実践的に行うゼミを指導する西成典久先生。従来の座学中心の教育ではなく、現場で実践的に地域活性化に携わるプログラムについてお話をお伺いしました。

Q:大学では、どのようなことを教えていますか?
地域社会システム学科のツーリズムコースで、まちづくりについて実践的に教えています。特に、コミュニティの主体作りに積極的に携わっています。例えば、現在、観音寺市大野原町の五郷地区のまちづくりに関わっており、中山間地域にある地域資源をどう保全していくか提案する活動をしています。
五郷では、近年、これまで地区の中心的存在であった五郷小学校が廃校となり、徐々に過疎・高齢化が進んでいます。しかし、中山間地に位置する五郷は、広域的に大切な役割を担っています。大野原と観音寺の平野部を潤す水源地が五郷であり、柞田川を通して水を運んでいるんです。五郷に人が住むことによって、水源地が保全され、安心安全で美味しい食の供給や、渇水や洪水の緩和に繋がるのです。
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Photo taken by Cris Yu
そのため、ゼミの学生達と地元の人達が一緒になって、五郷の資源は何か、五郷の役割は何か、改めて探る取組みをしました。そして、五郷の資源や魅力について探ったものを地域の人達に分かりやすく、魅力的に伝えたいと思い、ルーツブックスの協力を得て、『五郷』という冊子を作りました。
地域の問題を解決する職があれば・・・
Q:まちづくりに携われながら、どのように感じますか?
学生達の卒業後のことが気になります。まちづくりに直接関わる職がほとんど無いので、大学で学んだことが職には繋がりにくいのが実情です。個人や企業を超えた所に地域の問題があるならば、それは公共セクター(公務員や議員)が解決すべき問題と言えますが、現状の仕組みではそれが機能していません。今後は、日本社会全体で新たな仕組みや役割の創出が必要とされています。
また、五郷に学生と一緒に入って活動しながら、学生の存在の大きさを感じています。学生が行くことで、五郷の人達が先生になっていろんなことを教えてくれるのです。私、一人では得られなかった地域の方々とのつながりを、学生が潤滑油になって、繋いでくれました。
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より良い環境作りをしたい
Q:今後は、どのような活動を?
まちづくりの職業を社会に対して創っていきたいですね。私自身、いい環境を後世に残していくために、まちづくりの仕事に奉職していきたいです。私が仕事として行ってきた公共空間の計画や設計、コミュニティの主体作りも、よりよい環境作りに収斂していくのかなと思います。地域を活性化するというけれど、地域にお金が落ちることで良かったということではなく、次世代に残せるような豊かな生活環境を創りたいです。その地域の人達がそこの地域の価値に気づき、外部の人達を含めて大切にするような、そんな取組みをしたいですね。
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西成 典久さん
Prof ile
1978年3月13日生まれ。
東京工業大学大学院 社会理工学研究科 社会工学専攻。
研究テーマは、「地域の複合的問題解決に向けた観光施策の展開
と可能性」、「都市の記憶を活かしたまちづくりに関する研究」、「地域
に根差した良好な景観形成方策に関する研究 」など。
香川大学 経済学部
住所:香川県高松市幸町2-1
Tel: 087-832-1813
Fax: 087-832-1820
URL: http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/
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