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すてきな仕事人『お仕事インタビュー』

ロイヤルファームアカマツ 赤松美智子さん<後編>

2016年1月15日

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高松市香南町、「赤松牧場」の向かいで新鮮な牛乳を使ったジェラートを販売する「ロイヤルファームアカマツ」。TVや雑誌の取材をほとんど受けず、口コミだけでそのやさしいおいしさが広まっています。今、六次産業化に力を入れる農家や酪農家が増えていますが、このお店はいったいどのように誕生したのでしょうか。店主の赤松美智子さんにお話を伺いました。<後編>

 

当初は不安感でいっぱいだった北海道での経験が財産に!

1年間勉強してくるという約束だったので、1年後には香川に帰ることにしました。

香川へ帰ったら、店を出そうという話になってました。

もともと両親は他の牧場がソフトクリームやアイスを売り出したのを見て、「やりたい!」と

思ってたみたいです。ただその頃は私も中学生でしたし、両親も牛の世話で忙しかったので、

そんな余裕はなかったんです。

 

私が北海道へ行くとなったとき、「とうとうやる気になってくれたか」という思いだった

のかな、と今になって思います。母も病気だったし、飛び出させてもらってまで学んできたこと

はやっぱり「見せたい」と思うじゃないですか。

それで、「よし、やるぞ!」ということになった。勢いでしたね。

 

―お店をはじめて、不安に思ったこと、難しいと感じた壁はありましたか。

それは、不安でしたよ。北海道で作ってたのはシュークリームとかの洋菓子。

ジェラートはやったことなかったし、専門学校へ行ったといってもパンを作ってたんで

分野が違う(笑)。最初は、だいぶ自信がなかったですね。

でも自信が無い分勉強したし、何度も失敗を繰り返して、試行錯誤を続けましたね。

それで、挑戦しようと思って、ジェラートワールドツアーの東アジア地区大会に応募しました。

 

そしたら、予選に通ったんです。16人が通過したのですが、ジェラート一本でやっている方とか、

プロばっかりでした。そんな中に私が入ってたです。

その時ですかね。私はここまで自分でやれたんだ、とほっとしたのは。

これまでやってきたことは無駄じゃなかったんだなと。

思考錯誤を続けていたジェラートづくりが楽しくなりました。

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―赤松さんが働くうえで大切にしていることはありますか?

「うしろめたい商売はしない」ということですね。もしうまいこと人を騙せたとしても、自分だけは

それを知ってるでしょ。嘘ついてまでお金を稼ぐのも心が痛むし、人生を儲けるためだけには

使いたくない。

 

北海道での1年で学んだことは大きな財産で、今も大切にしています。

「辛い辛い。帰りたい!」と思った時期もあったけど、振り返って財産だと思えるのは

給料だけではない何かがあったからだと思う。今でも職場の人に連絡をしたりしています。

それは、宝ですね。

これからの長い人生のたった1年でしたが、あの1年は私にとって特別です。

 

―一緒に働く人にどんなことを求めていますか?

自分が楽しむための努力をする姿勢はどこへ行っても必要だと思います。

北海道で働いて、「居心地のいい場所は自分でつくるもんなんだ」と実感しました。

同じ職場で同じように「辛い、辞めたい」と言っていた人がいる中で、私は楽しいと思えるよう

になったけど、途中で辞めていった人だって何人もいましたから。結局、本人の気の持ち方

次第で楽しくもなるし辛いままのこともあるんだということを学びましたね。

自分次第でなんとでもできるんだと。

 

また、「あそこで働いてよかったな」と思える関係づくりは大事にしたいなと思いますね。

東アジア大会に応募したとき、二人のスタッフに「もし通過したら東京行きのチケットをプレゼントする」

と言ってたら、本当に予選に通って(笑)。予選会場にいたら、二人が駆けつけてくれて、手伝って

くれたんです。その時は本当に嬉しかったですね。

「私には、こんなにステキな仲間がいる!」って、誇りに思いました。

そう思える人らと一緒に仕事できて幸せ者だなあって思ったし、これからもそういう人と働きたいなあ。

 

「いなくなって悲しい」といわれるより、「いなくなって困った」と言われたい

赤松さんから、いま仕事を探している人になにかメッセージをお願いします。

仕事に対する考え方ですが、私はせっかく働くんだったら、足あとを残したい。

私がここでいたと言う足あとを。私の代わりになる人はいないと思ってもらえる

ような何かを残して生きていきたいですね。なので、極端な話をすると

「あの人がいなかったら、明日から仕事どうするの?!」って困ってもらった方が

嬉しいですね(笑)。

なので、数か月くらいで辞める人の気持ちは、なかなか理解できないですね。

自分で選んだ仕事だったら、一旗揚げるまではふんばって欲しいですね。

そこから見える景色は変わってくるから。

 

最後に、赤松さんの休日の過ごし方を教えていただけますか?

定休の水曜日は資材を買いに行ったり、髪を切りに行ったり、半分仕事で半分プライベート。

あと火曜の晩は予定が無いとそわそわします(笑)

料理をつくるのは昔から好きですね。よくパーティーしてます。

正直、料理だけしてたらいいよといわれたら、ずっとできる自信がありますよ(笑)

 

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