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すてきな仕事人『お仕事インタビュー』

株式会社ライブイノベーション 松野 誠之さん

2015年12月 1日

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1979年生まれ。生まれも育ちも高松市。大学・社会人時代は関西と香川を行き来し、10年以上不動産や建築業界を経験。香川に戻って父の会社である松野不動産で働いていたが、社員と共に幸せな人生をおくることができる会社を創りたいと思い、今年開業。宅地建物取引主任者 二級建築士 相続アドバイザー等の資格を取得。

 

何もないからこそ、何でもできる

―松野さんはこれまでも不動産会社で働いていたそうですが、

あえて「起業しよう」と思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

 

ぶっちゃけて言えば、親父に「お前はクビじゃ!」って言われたんですよ(笑)

関西で展示場や不動産の仕事をしていて、こっちへ帰ってきてから親父の会社でアニキと一緒に働いていたんです。

やりたいことがたくさんあった。ここをこう変えたらいいんじゃないかとか。同じことを同じようにするのは好きじゃないんで、挑戦をしたくて。

でも、人の意見って三種三様でしょ。親父とはやりたいことの方向性が違った。自分は新しいことをいろいろやりたいと思っていたんだけど、そこで考えが合わなくて。

それで自分のやりたいことをやろうと思って、独立することにしたんです。

 

―やりたいこと、というのは、関西で働いていたときの経験も影響しているのでしょうか。

 

そうですね。

昔は住宅展示場で働いてたんですよ。けっこう大きいとこで、50くらいの展示場を持っていて、そこで営業をやってました。そこでは新築の受注が専門で、「リフォームの相談は受けるな」といわれていたんですよ。でもお客さんからは相談だってされるじゃないですか。その会社でいたらお客さんの要望を実現するには、結局、おうちを1回潰して新築にするとかしかなくて。

相談されたら、とことん応えたい。それができなくてモヤモヤしていました。しんどかったですね。夢見て、落とされて・・・っていう感じ。

専業になったら効率的ではあるけどそれしかできなくなるんだなと。

 

たしかに数字はあげないといけないんだけど、僕はその方法が色々あってもいいと思っているんですよ。

 

―実際に起業してみて、イメージと違ったことは?

 

うまくいくところもあるし、しんどいところもあるなあと・・・いろんなことを自分で考えて、右にいこうと思えば右にいけるのは面白いですよ。

独立する時、親父からは「何も持っていくな」といわれたんですよ(笑)

 

―何もですか!?

 

うん、何も(笑)。人、金、物、全部。お客さんもそうです。今はありがたいことに個別で僕へ連絡してきてくれたり、相談してくれたりする人に支えられています。

でも、何もないからこそ、何でもできるんですよ。

それが楽しいし、やりがいを感じてます。「何も持っていくな」って言った親父に、今は感謝してますよ。

 

それと、経営の難しさという面はもちろんあるけど、自分なりに成長したかなとは感じてますね。今までは自分中心だった。

この仕事って、地域と密接に関わる仕事なんですよ。地域に人が住みたいと思うような街づくりをやってかないと、この仕事は成り立たんのですよね。そこはすごく重要なところなんです。そういう考えに至ったというのは成長できたかなと思います。経営者になることによって、地域、会社、いろんな人のことを考えるようになりましたね。

 

―松野さんが、働く上で大切にしている事はなんですか。

 

最近、自分でも思ってて、人にもよく言うんですけどね。「思いやり」ですよね。社員が一人辞めることになったんですけど、まだまだ思いやりが欠けてたのかなって思ったんです。会社って、「何のためにあるのか」ってよく聞かれると思うんですけど、それって「誰のために、何をするの?」と問われているんですよね。会社は自分のためじゃなくて、誰かのためにやるもんだと。

正直いうと、それなりの稼ぎを得てそれなりに生活することは僕、できるんですよ。一人でやればね。それでもなんで人を雇ってやるかっていうと、やっぱり誰かのために、誰かと一緒にやりたいからです。

徳武産業の社長にお会いする機会があって、お話を聴かせていただいたときにも、「経営っちゅうのは数字もあるけど、心やで」と言われて。徳武産業さんは、夫婦や親子の社員さんがいたり、社内恋愛が7組いたりとかして。とにかく社員がのびのびと働いてるんですよね。それで業績もいいからすごい。僕もそういう、社員がやりがいと楽しさをもって働ける場所にしたいと思いましたね。

 

 

―これから一緒に働く人には、どんなことを求めていますか。

 

目標や夢を持っている人ですね。

生きるために興味はないけど仕事をこなすっていう、楽しみと仕事とを割り切った考えの人がいること自体はそれはそれでいいと思うんですけど、ただ僕はイヤなんです。人生の大半が「働くこと」に費やされるわけで、その時間をつまらないと思ってたら、つまり人生のほとんどがつまらないじゃないですか。それってなんか・・・つまらんでしょ(笑)

だから一緒に仕事する人は、働くことにも生きがいを見出せる人がいいですね。

しんどいところも、先に繋がるものと考えて一緒にやっていきたい。

 

―不動産に関する知識は必要ですか。

 

いや、いらないいらない。資格は取りたいと思えば取ってくれればいいし、わからないことがあったら「わからん」って言えばいいし。

ついでに学歴とかも関係ない。営業ってトークじゃないんですよね。頭じゃない。たとえば、大卒の子より高卒の子が営業の成績が良かったりとかするもんなんですよ。素直なんです。ヘンに斜にかまえず、お客さんから言われたことを自分にできる簡単なことからこつこつやってる。

僕も昔、同期が二人いたんですけど、営業トークは向いてないなって奴がいて。でも、そいつはすごくマメだった。普通、受注に繋がらなかったりしたら少し間を空けて訪問したりするじゃないですか。でもそいつは、その人が納得できるような物件をずっと調べて50件とかずらっと紹介したりしていた。なんでそこまでするんや、ってぐらい。

でも、そいつの成績が一番良かったんですよね。親父には、「お前のやり方はたしかに効率はええかもしれんけどな、見てみい。こつこつやるのが繋がってるんだぞ」といわれましたね。

素直な人がいいんですね。やる前から効率効率というより、とりあえずやってみるみたいな。中途半端に知ってるふうにしゃべる奴よりは、「わからないです」とちゃんと言えて、一生懸命やっている子にお客さんは惹かれるんですね。

 

普通の不動産会社は、物件に合う人を探す。

うちは、まずお客さんがいて、その人に合う物件を探してくる。

お客さんにとことん付き合うスタイルです

 

 

―これから先、どういった事業をやっていきたいと思いますか?

 

不動産を中心には据えてますけど、不動産にとどまらないことをやっていきたいと思ってるんです。この仕事って地域と両輪なので、地域が衰退すると成り立たないんですよ。地域に人が集まって、ここに住みたいと思ってくれるような活動をどんどんしていきたいと思っている。今やってるのは、使われなくなった古民家をカフェにしたりだとか。なかなか動きが鈍いんですけどね。それでもやっていかなきゃと思ってます。

 

あと、うちは物件を持っていないんですよ。普通不動産会社って、自分とこで持ってる物件に合う人を探してくるんです。物件に人を合わせてくる。でもうちは、まず人がいて、その人が望んでいる物件を探し出すスタイル。お客さんの希望にとことん付き合えるのが強みだし、そうしたいと思ってます。だから相談からスタートすることが多いんですよ。「ちょっと相談なんだけど・・・・・・」といわれたことに向き合っていることが、そのまま契約につながったりする。

 

それから、今やってるんですけど・・・

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こういったチラシ、というか近状報告も作ってます。えるあい通信といって、郵送したり自宅まで届けたりしていて。新規をどんどんとっていくっていうよりは、一度関わったお客さんとずっと付き合っていきたいと思っています。こういうの作るの好きな人とか働いてくれたらいいですね(笑)

 

この会社のロゴもそうです。

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僕が木の幹なんですけど、その上にたくさんの色があるでしょ。これはお客さんとか関連業者なんです。いろんな会社や人と関わりあっていくなかで新しくて面白いことをやっていけるんじゃないか、というイメージで作りました。

 

 

―人を大事にして、人と関わりながら挑戦していく、ということを大切にしていらっしゃるのですね。

松野さんから、仕事を探している人へどんなことを伝えたいですか?

 

とにかく、仕事の時間を楽しんだ方が人生も楽しいということですね。

働き甲斐があって、いろんなことに楽しく取り組める職場にしたいと思っています。不動産は人と接することが中心の仕事なので、難しく感じる必要はないですよ。同じ事をずっとやりたい方には合わないかもしれないけど、新しいことにチャレンジしたい人には向いてますね。部屋の提案とか、不動産は楽しいですよ。

 

 

―最後に、松野さんは休日に何をして過ごされていますか?

 

休日ですか~・・・休日、ないですね(笑)

色んなところへ勉強に行ってる。昨日は仙台、一昨日は金沢ですよ。経営者って休みないんだなあ・・・と感じているところです(笑)とにかく外へ出て行って、触れる、学ぶ、体験するということを今はやっています。

起業して、今は仕事を「作っている」状況ですから。止まるわけにはいかないんです。

 

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