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すてきな仕事人『お仕事インタビュー』

2015年12月

株式会社ユメックス 森本 善彦さん 

2015年12月22日

リフォーム部門で営業3年目の森本 善彦さんにインタビューを行いました。

スタッフ写真2.jpgのサムネイル画像

「営業はドラマのある仕事」

 

―森本さんは入社三年目なんですね。御社に入社を決めたきっかけは?

 

ずばり、「社長の熱さ」でしたね。僕は新卒でこの会社に入ったんです。

ユメックスという会社を知ったのは、就職活動をするために香川の会社説明会に行ったときのことでした。実際に社長と向かい合ってお話していると、地域を大切にする想いや、お客様はもちろん社員に寄り添った経営を大事にしていることがすごく伝わってきて。

「この人についていきたい!」と思ったのが一番ですね。つまり、社長に惚れたんです(笑)

 

―入社後はどんな流れで仕事を学びましたか?

 

入社して一週間くらいは接遇やマナーの研修をして、各部署に配属になります。

その後は先輩社員の同行です。現場を見てまわったり、商談を聞いたりなどしながらどんな対応をしたらよいかなどを学んでいくんです。じかに現場の空気に触れて吸収していくことで、篭って勉強するよりもより速く、かつ深い部分での理解が深められるんじゃないかと思います。

一ヶ月の研修が終わったら一人で回るようになります。まずは先輩から引き継いだお客さんのアフタフォローをしたり、自己紹介文を作成してポスティングしたりしながら受注活動を広げていきました。

 

―営業は具体的にどのような仕事をしていますか?

 

全体的なリフォームから網戸一枚の張替えまで、なんでもやってます。

 

―網戸の張り替えもですか!?

 

はい。仲良くなったお客さんから電話がかかってきたりするんですよ(笑)

他にも、「箪笥を動かしてほしいんやけど・・・」ということもありました。信頼してもらってることが分かると、やっぱり嬉しいですね。

具体的な仕事内容としては、外回りでは施工したお客さんのアフターフォロー、現地調査や測量、今施工している現場の確認などをします。社内では資金計画や見積もり作成、資料の準備をしています。商談はお客様のお宅でさせていただくこともありますが、基本的にはお客様にショールームにお越しいただいての見積もり提出が多いですね。

また、お客様との接点を増やすために展示やイベントも開催しているので、そこから受注になることもありますよ。はっきり言って、任される仕事の範囲は広いです!でも、みんなやりがいを感じながらこなしていますね。

 

―不動産の営業、というと営業の中でも特に難しいイメージがあります。

仕事をしていて、「やめたい」「つらい」と思った事はありますか。

 

あります。1回だけですけどね。

実は僕はもともと建築士を目指していて、高校の時に挫折を経験しているんですけど、就職するにしても「営業の仕事はやりたくない」と思っていたんです。だから、営業をしながら「本当にこの仕事が僕の役に立つんだろうか」とぐるぐる考えてしまった時期があって。

また、高額の商品を売るのでやっぱり責任も大きいですし、施工中には分からなかったことも、暮らすようになって不具合が出てくるんじゃないかといった心配もありました。常に気を配ることが必要になってくる仕事ということもあって、プレッシャーもありましたから。

 

それでもここで営業を続けようと思ったのは、会社自体が好きだったからです。

それから、「今は夢を叶えるための勉強の時だ」と思いなおしたこと。

 

楽しようと思えば成長しない。

楽な仕事はしたくない。

―森本さんの「夢」をお聞きしても良いですか?

 

僕の地元は岡山なんです。将来的には地元で建築の仕事をしたいと思っていて。

実は兄二人が大工で、妹も設計をやっているんですよ。なので最初は、ゆくゆくは独立して家族で会社を経営していこう・・・と考えていました。ですが、会社も「瀬戸内に展開していく」という方針を掲げていますので、この会社が好きですし、今は社長に「岡山にも支店を出して下さい!」とお願いしているところです(笑)

 

20~30歳までは修行の道と決めています。楽しようと思えば成長しない。楽な仕事はしたくない。

営業はドラマのある仕事です。叱咤されることもあれば褒められることもあり、大きく感情の動く仕事。お客さんの人生を変えるのと一緒に、自分の人生も変わっていくのが肌で感じられるんです。自分が関わることで、お客様の人生を少しでも明るい方向へ持っていけたらな、と思っています。

 

―「ユメックス」の魅力はどんなところですか?

 

うちの魅力はとにかく社員同士の仲がとても良いことですね。

社員は20代、30代、40代がまんべんなくいます。僕たち20代の社員は8人いて、月に一回とか、よく皆で遊びに行ったりしています。社内のフットサルグループもあって、これはもう年齢問わずわいわいやってますね。社外に進出したりもしてます(笑)

社員の育成に関しては、社内での社長塾や知識勉強会のほか、社外でも人材育成の講座に出席したりしています。仕事をしながら知識を深める体制はしっかりしていると思いますよ。

 

―どんな人がこの仕事に向いていると思いますか?また、どんなスキルや知識が必要ですか。

 

人と話すのが好き、前向きに考えられる人ですね。暖かい人間関係が築くことができるなら、向いていると思います。

スキルや知識は、僕としては、建築に関する知識は少しでも勉強してくれたらいいなと思いますね。でも「建築の事はよく知らない」という状態で入ってきた社員はたくさんいますよ。

社長は「誠実さ、一生懸命さがあればやっていける」と言っています。

お客様に聞かれて分からないことがあっても専門の職人さんがいるので質問できますし、そのたびに経験して学んでいけばいいんです。僕もお客さんには「プロの職人がいますので、安心して下さいね」とお伝えしています。

職人さんに比べるとどうしても知識の量が違うということはもちろんありますよね。営業は、だから「自分を売ってくる」仕事なんです。

「あんたでないと頼めんのや」、そう言われるようになることが大事だと思います。

 

ポーラ ラ・マール店 川口幸子さん(後編)

2015年12月 8日

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今回の「すてきな仕事人」は、高松市福岡町にある「POLA ラ・マール店」所長の川口幸子さん。ポーラレディといえば美しく洗練されたイメージで、川口さん自身も、なるべくしてなったのでは・・・と思うくらいきれいで明るく、表情豊かな方。しかしそんな川口さんのポーラでの仕事は、二人の子どもを抱えて、がけっぷちからのスタートだったそうです。(後編)前編はこちら

人生って、全部営業ですよ。

 

―川口さんが働いていて、ポーラならではと感じる魅力はなんでしょうか?

 

なんといっても商品力!

BAシリーズはベストコスメ1位を7年間連続で受賞しているんです。

買ってもらう、エステをしに来てもらうまでは営業の「人」あってこそですけど、そうやって来てもらったお客さんに確実にきれいになったことを実感していただけるのが、ポーラのいいところ。綺麗になって怒る人はいないでしょ(笑)

 

それと、資金がなくてもお店が出せるということ。

委託だから商品を買い揃える必要がないし、売れ残ったものを買い込むことだってない。返品もできるし、交換もしてくれるの。ポーラっていう大きな会社だからこそ、安心してお店をできると思うんです。

もちろんお客様づくりは自分でしていかなきゃいけないんだけどね。

収入も、働く時間も、自分で決められる。

そこがすごいと思うんです。それをプラスに捉えるかマイナスに捉えるかですよね。私はわりとポジティブに考えるから、それがとってもありがたくて。

 

一寸先は闇かもしれないけど、一寸先は億万長者かもしれないでしょ(笑)

 

男性よりも稼ごうと思ったらいくらでも稼げるし、自分のカラーを出せる。

なかなかないですよ、そんなふうに勝手に、自由にやらせてくれるとこって(笑)

 

―一方で、個人事業主というと厳しい面もあると思います。

 

そうねー。お店の売上の面ではおかげさまで好調なんだけど、とにかく一緒にやってくれるスタッフがほしいの(笑)。

 

でもこの仕事って正直、がんばったからできる、と言い切れる仕事じゃないでしょ。誰もが最初から収入を持って帰られる仕事でもないし、生活が掛かってくることだから。

落ち込んでいる子には、どうにか早く、1個でもいいから喜びを味あわせてあげたいなあっていつも思ってる。1つ喜びがあるとそれをバネに頑張れるから。私自身、色々言われたけど、その中でよくしてくれたお客さんを喜ばせよう!と思えたからこそ続けられたから。

 

・・・・・・って伝えるんだけど、

「それは所長だからできたんですよ~」

「私には無理なんです・・・」

と言われちゃうこともあって。

違うんよ、そうじゃないんよと思っても、ここを越えればあなたならできる、と思っていても、外からの声だけではどうにもならないことは絶対あるでしょ。

その気持ちもよく分かるんです。

結局、最後は自分との闘いになっちゃう。ハードルを越えるには、自分が一跳ねするしかないんですね。

だからってひとつ越えたら終わりじゃないし、私だってまだまだハードルがたくさんある。ステージを上がればそのステージに合ったハードルがある、その繰り返しですよね。

 

そうそう、私は営業なんかしたことないってところからのスタートでしたけど、今思えば人生って全部営業ですよね。

恋愛だってそうでしょ。いかに相手に喜んでもらうか、いかに自分を売り込むかじゃない?(笑)人生で、まったく営業をしていない人なんていないと思うな。

 

―一緒に働くスタッフさんには、どんなことを求めていますか?

 

一緒に働くなら、ポジティブでハングリーな人がいいなあ。

それこそ私みたいな・・・あ、これ自画自賛じゃないですよ、私みたいに、単純ですぐのめりこんじゃう、って意味ですよ(笑)

 

あと、「求める」というのもちょっと違う気がするの。

私がスタッフに「求める」んじゃなくて、一レディではなく所長になったんだから、これからはその子たちが働く環境を整えなきゃって思ってるんです。スタッフも色んな方が来られると思うので、その子たちがそれぞれ何を求めているかを理解しながら、共に考えながら進んでいきたい。ひとりひとり温度差もあって当たり前よね。スタッフに合わせて私も変化しなきゃと感じています。

 

―これから先、ポーラでどんなことをやっていきたいと思っていますか?

 

夢だけは大きいんですけど(笑)

実は、営業支店長になりたいんです。

いままで自分がばりばり働けばそれで満足、って思ってたんだけど、一度病気をしたのね。そのときに、「ああ、私がいなくなったらこのお店やここで学んだことは終わりなのかな」と思って・・・「それはさびしい」って。「何やってるんだろう」って。

だからこれからは、学んだことをちゃんと次世代に伝えていきたいんです。

ここでスタッフを育てて、いつかここから旅立っていく子が、新しいポーラのお店を持って・・・ということをやりたい。私がばりばりやるんじゃなくて、スタッフの子達がばりばりやれるような環境づくりをしていきたいんですよね。

もう私が主役じゃなくていいから、影でいいから。

 

―働く上で川口さんが大切にしていることはなんですか?

 

自分、ですね。

大事にしているというよりは「大事にしなきゃ」って思ってる。のめりこみやすいから、すぐお客さんのこと考えちゃって、積極的に無理をしがちで。体を壊してからは、自分も大事にできないのに人を大事になんかできないって反省しました。自分が充電していないと100%でお仕事できないし、お客さんにいい気持ちになってもらえないしね。

 

―いろんなことを経験して、いろんな苦労や喜びを味わったからこそ、「自分を大事にする」というところにたどり着けたのだと思います。

 

そうですね。自分が楽しまなきゃ、スタッフだって楽しめないんじゃないかなって思います。

上司が「疲れた~」「しんどい~」「忙しい~」ばっかり言ってる職場で働きたくないでしょ(笑)家庭もおんなじ。仕事ばかりじゃだめなんだなって、自分の時間の大切さに気づいたんです。

 

―いま仕事を探している人に、なにかメッセージをお願いします。

 

この仕事でありがたいなあって思ったのは、「自分を変えてくれた」ということです。

それから、「あなたじゃないと」っていうのが何よりの魅力。特に女性は、肌とか体とか、誰にでも触ってもらいたいものではないじゃないですか?たとえば同じ店に来ても、「あの人がいないなら、日を改めるわ」っていってくれるお客さんだっています。「自分じゃないと」という実感が得られるのが楽しいし、やりがいに直結しているんです。

お客さんに頼りにされて、もっと喜んでもらいたい、と思うことができる人には向いていると思いますよ。

 

―ありがとうございます。

最後に、川口さんの休日の過ごし方を教えていただいてもいいですか?

 

休日っていうのは特にないんです。

今日予約入れんとこ~って思ったらその日をお休みにできるし。予約のない日にふらっと山を見にでかけたりとかするの。

そういうところ、すごくのびのびと働かせてもらってるなあって(笑)いまの生き方は、ポーラだからこそできる働き方、生き方だと思いますね。

ポーラ ラ・マール店 川口幸子さん(前編)

2015年12月 8日

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今回の「すてきな仕事人」は、高松市福岡町にある「POLA ラ・マール店」所長の川口幸子さん。ポーラレディといえば美しく洗練されたイメージで、川口さん自身も、なるべくしてなったのでは・・・と思うくらいきれいで明るく、表情豊かな方。しかしそんな川口さんのポーラでの仕事は、二人の子どもを抱えて、がけっぷちからのスタートだったそうです。

(前編)

「もうここでがんばるしかない」と思った。

後には引けないから。

 

―川口さんは、なぜポーラで働こうと思ったのでしょうか。

え~、これ、話してもいいのかな(笑)

 

あのね、私、もともと「ポーラレディになろう」なんて思ってなかったの。

 

私は、ずっと美容師をやってたんですよね。そんな時、突然自分が家庭の大黒柱にならないといけないという状況になって。

「あたしが頑張らないと!」って思ったんだけど・・・子どもは小さかったし、でも美容室は時間の融通が利かないでしょ。仕事は好きだったんだけど、どうしようもなくて。職種を変えざるを得ないと思ったんです。

あんまり苦労話はしたくないんですけどね~(笑)どこを受けても「小さい子どもがいる方はちょっと・・・」って断られ続けて。色々な会社にあちこち行ったんですけど、ダメ、ダメ、ダメって感じで・・・。

打ちのめされましたね。

「あ、仕事ってこんなにないんや」って。甘くないんだって。

 

ポーラの求人を見つけたのはどこも落ちて、本当に最後の最後って時でした。

 

家からすぐだったし、土日祝休みだし、とにかく良い条件ばっかり書いてたんですよ。できれば美容に関わっていたいなと思っていたから、「ここだ!」って。いつか自分のお店を出したいという夢もあったし、エステの資格をとらせていただいたらさっさと辞めて・・・なんてよこしまな希望を膨らませていましたね(笑)でもね、今振り返ってみたらあの時のポーラほんとにいいことばっかり書いてたわ~って、だまされたわ~って(笑)

 

―実際に働いてみて、イメージとのギャップはありましたか?

 

ギャップの前にね、まずどうしていいのか分からないの(笑)入社次の日から「じゃあ研修行ってきて」って。当時、4日間みっちりの研修があったんですよね。いきなりそれに行って。蓋を開けたら、広告と全然違った。でももう行くところなんてないし、二人の子どもを路頭に迷わせるわけにはいかないから。

後には引けない、と思った。

「もうここでがんばるしかないわ」って。

 

何も持たずに、1軒1軒ピンポンした。

まずは自分を信じてもらうところからはじまった。

 

ポーラって、「会社に行っていたらお給料が出る」わけじゃないでしょ。私も自分のお客さんを見つけることから始めなきゃいけなかった。

その歳まで、営業なんかしたことなかったんですよ。いきなりゼロからのスタート。もうほんとにどうしていいかわかんなくって!車も、自転車さえ買うお金もなかったので、歩いて1軒1軒ピンポン、ピンポン、ってしてました。

 

―それは、ポーラの商品を持ってですか?

 

持ってかない持ってかない。身ひとつです!

 

―身ひとつですか!?

 

そう。

最初はね、ポスティングなんかもしてたの。ピンポンして、歩いて歩いて。なんとかして売り上げを持って帰らなきゃっ!て。でもそうやって新しいおうちからおうちへ歩いて、ポスティングして、お化粧品を売ろうとして、ってやっていても、反応を待ってる間の収入はないわけでしょ。これじゃいかんわ、と思って。靴もぼろぼろになるし、つらいし、暑いし寒いし (笑)

そのとき私、すごく「エステをしたい!」って思うようになったのね。

 

―エステを、ですか?

 

そう。やり方を変えなきゃって・・・お化粧品を売りに行くんじゃなくて、お客さんが来てくれるようにしなきゃって。私は美容師の経験もあったし、それを活かさない手はないと思った。「技術を売りたい!」「実際に綺麗になってもらいたい!」って思うようになったんです。

それって、9年前のポーラにはない発想だったんですよ。新しい発想だったの。当時のポーラレディの営業は、“お化粧品を売ること”が目的だったから。私が勝手にやりはじめちゃった(笑)

それから、まず私を信じてもらえるように、お店に行こうって気持ちになってもらえるように、と思って廻るようになったんです。

 

―商品もパンフレットも持たない、本当に身一つだったんですね。

どのように初対面の方とお話をしていらっしゃったんでしょう?

 

それが不思議なことに、思い出せないの(笑)それだけ無我夢中だったんでしょうね。

ほんとにね、一発勝負なんですよ。ドアを開けたら誰が出るか分からないでしょ。主婦かもしれないし、お父さんかもしれないじゃない。その場その場で、「この人はどんな話に興味をもってくれるだろうか」「今度はどんな風に言おうか」って考えて・・・

 

当時必死でつけていたノートも、まだあるんです。

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ページ、最初は白いでしょ。

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でも、どんどん黒くなっていった。最後なんか真っ黒だもん(笑)

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大事な思い出だから、捨てられないですよ、やっぱり。

 

ポーラにガツンと変えられた。

昔は、「してあげとる」って思ってた。

 

もちろん、厳しいことをたくさん言われました。

でも怒られて追い返されて、そんな中でね、ときどき「神様のご褒美じゃないか」って思うような人にめぐり合えたりするんです。

そうするとね、その人に喜んでもらうために何ができるかって、そればっかり考えるようになるの。その人に喜んでもらえるためにはどうしたらいいんだろうって、とにかく勉強した。きれいになってもらえるよう、健康になってもらえるよう、美容以外のこともなんでも勉強したんです。がむしゃらにやっていた。

それだけありがたいと思いましたから、神様に見えましたから、お客様が。

結局そうしているうちにね、「川口さんがいるんなら行こうかな」「あんたが言うんなら使ってみようかな」って言ってくれるようになって。ポーラは商品力があるから、一度使ったら効果はちゃんと現れるでしょ。確実にお客さんに喜んでもらえる。そこがポーラのいいところですよね。「川口さんが勧めてくれたの、ほんまに良かったわ~」「あんたに会えて良かった。こんなに綺麗になれると思ってなかったけん」なんて言って貰えるのが、すっごく嬉しいんですよ。

このお店がいまあるのだって、その人達がいてくれたからこそですしね。

 

―つらい中で、得たものがあったんですね。

も~、ほんっとに!涙の数だけ、じゃないですけど、人に対するありがたみをいつも感じるようになりましたね。

それまでの私っていやな奴だったんですよ。角が立ってて。美容室にお客さんが来てくれるのだって当たり前だって思ってたし、「してあげとる」って思ってた (笑)

ポーラにガツンと変えられたんですよね。

こんな性格ではダメなんだと気づかされた。

 

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株式会社ライブイノベーション 松野 誠之さん

2015年12月 1日

松野さん.png

 

1979年生まれ。生まれも育ちも高松市。大学・社会人時代は関西と香川を行き来し、10年以上不動産や建築業界を経験。香川に戻って父の会社である松野不動産で働いていたが、社員と共に幸せな人生をおくることができる会社を創りたいと思い、今年開業。宅地建物取引主任者 二級建築士 相続アドバイザー等の資格を取得。

 

何もないからこそ、何でもできる

―松野さんはこれまでも不動産会社で働いていたそうですが、

あえて「起業しよう」と思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

 

ぶっちゃけて言えば、親父に「お前はクビじゃ!」って言われたんですよ(笑)

関西で展示場や不動産の仕事をしていて、こっちへ帰ってきてから親父の会社でアニキと一緒に働いていたんです。

やりたいことがたくさんあった。ここをこう変えたらいいんじゃないかとか。同じことを同じようにするのは好きじゃないんで、挑戦をしたくて。

でも、人の意見って三種三様でしょ。親父とはやりたいことの方向性が違った。自分は新しいことをいろいろやりたいと思っていたんだけど、そこで考えが合わなくて。

それで自分のやりたいことをやろうと思って、独立することにしたんです。

 

―やりたいこと、というのは、関西で働いていたときの経験も影響しているのでしょうか。

 

そうですね。

昔は住宅展示場で働いてたんですよ。けっこう大きいとこで、50くらいの展示場を持っていて、そこで営業をやってました。そこでは新築の受注が専門で、「リフォームの相談は受けるな」といわれていたんですよ。でもお客さんからは相談だってされるじゃないですか。その会社でいたらお客さんの要望を実現するには、結局、おうちを1回潰して新築にするとかしかなくて。

相談されたら、とことん応えたい。それができなくてモヤモヤしていました。しんどかったですね。夢見て、落とされて・・・っていう感じ。

専業になったら効率的ではあるけどそれしかできなくなるんだなと。

 

たしかに数字はあげないといけないんだけど、僕はその方法が色々あってもいいと思っているんですよ。

 

―実際に起業してみて、イメージと違ったことは?

 

うまくいくところもあるし、しんどいところもあるなあと・・・いろんなことを自分で考えて、右にいこうと思えば右にいけるのは面白いですよ。

独立する時、親父からは「何も持っていくな」といわれたんですよ(笑)

 

―何もですか!?

 

うん、何も(笑)。人、金、物、全部。お客さんもそうです。今はありがたいことに個別で僕へ連絡してきてくれたり、相談してくれたりする人に支えられています。

でも、何もないからこそ、何でもできるんですよ。

それが楽しいし、やりがいを感じてます。「何も持っていくな」って言った親父に、今は感謝してますよ。

 

それと、経営の難しさという面はもちろんあるけど、自分なりに成長したかなとは感じてますね。今までは自分中心だった。

この仕事って、地域と密接に関わる仕事なんですよ。地域に人が住みたいと思うような街づくりをやってかないと、この仕事は成り立たんのですよね。そこはすごく重要なところなんです。そういう考えに至ったというのは成長できたかなと思います。経営者になることによって、地域、会社、いろんな人のことを考えるようになりましたね。

 

―松野さんが、働く上で大切にしている事はなんですか。

 

最近、自分でも思ってて、人にもよく言うんですけどね。「思いやり」ですよね。社員が一人辞めることになったんですけど、まだまだ思いやりが欠けてたのかなって思ったんです。会社って、「何のためにあるのか」ってよく聞かれると思うんですけど、それって「誰のために、何をするの?」と問われているんですよね。会社は自分のためじゃなくて、誰かのためにやるもんだと。

正直いうと、それなりの稼ぎを得てそれなりに生活することは僕、できるんですよ。一人でやればね。それでもなんで人を雇ってやるかっていうと、やっぱり誰かのために、誰かと一緒にやりたいからです。

徳武産業の社長にお会いする機会があって、お話を聴かせていただいたときにも、「経営っちゅうのは数字もあるけど、心やで」と言われて。徳武産業さんは、夫婦や親子の社員さんがいたり、社内恋愛が7組いたりとかして。とにかく社員がのびのびと働いてるんですよね。それで業績もいいからすごい。僕もそういう、社員がやりがいと楽しさをもって働ける場所にしたいと思いましたね。

 

 

―これから一緒に働く人には、どんなことを求めていますか。

 

目標や夢を持っている人ですね。

生きるために興味はないけど仕事をこなすっていう、楽しみと仕事とを割り切った考えの人がいること自体はそれはそれでいいと思うんですけど、ただ僕はイヤなんです。人生の大半が「働くこと」に費やされるわけで、その時間をつまらないと思ってたら、つまり人生のほとんどがつまらないじゃないですか。それってなんか・・・つまらんでしょ(笑)

だから一緒に仕事する人は、働くことにも生きがいを見出せる人がいいですね。

しんどいところも、先に繋がるものと考えて一緒にやっていきたい。

 

―不動産に関する知識は必要ですか。

 

いや、いらないいらない。資格は取りたいと思えば取ってくれればいいし、わからないことがあったら「わからん」って言えばいいし。

ついでに学歴とかも関係ない。営業ってトークじゃないんですよね。頭じゃない。たとえば、大卒の子より高卒の子が営業の成績が良かったりとかするもんなんですよ。素直なんです。ヘンに斜にかまえず、お客さんから言われたことを自分にできる簡単なことからこつこつやってる。

僕も昔、同期が二人いたんですけど、営業トークは向いてないなって奴がいて。でも、そいつはすごくマメだった。普通、受注に繋がらなかったりしたら少し間を空けて訪問したりするじゃないですか。でもそいつは、その人が納得できるような物件をずっと調べて50件とかずらっと紹介したりしていた。なんでそこまでするんや、ってぐらい。

でも、そいつの成績が一番良かったんですよね。親父には、「お前のやり方はたしかに効率はええかもしれんけどな、見てみい。こつこつやるのが繋がってるんだぞ」といわれましたね。

素直な人がいいんですね。やる前から効率効率というより、とりあえずやってみるみたいな。中途半端に知ってるふうにしゃべる奴よりは、「わからないです」とちゃんと言えて、一生懸命やっている子にお客さんは惹かれるんですね。

 

普通の不動産会社は、物件に合う人を探す。

うちは、まずお客さんがいて、その人に合う物件を探してくる。

お客さんにとことん付き合うスタイルです

 

 

―これから先、どういった事業をやっていきたいと思いますか?

 

不動産を中心には据えてますけど、不動産にとどまらないことをやっていきたいと思ってるんです。この仕事って地域と両輪なので、地域が衰退すると成り立たないんですよ。地域に人が集まって、ここに住みたいと思ってくれるような活動をどんどんしていきたいと思っている。今やってるのは、使われなくなった古民家をカフェにしたりだとか。なかなか動きが鈍いんですけどね。それでもやっていかなきゃと思ってます。

 

あと、うちは物件を持っていないんですよ。普通不動産会社って、自分とこで持ってる物件に合う人を探してくるんです。物件に人を合わせてくる。でもうちは、まず人がいて、その人が望んでいる物件を探し出すスタイル。お客さんの希望にとことん付き合えるのが強みだし、そうしたいと思ってます。だから相談からスタートすることが多いんですよ。「ちょっと相談なんだけど・・・・・・」といわれたことに向き合っていることが、そのまま契約につながったりする。

 

それから、今やってるんですけど・・・

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こういったチラシ、というか近状報告も作ってます。えるあい通信といって、郵送したり自宅まで届けたりしていて。新規をどんどんとっていくっていうよりは、一度関わったお客さんとずっと付き合っていきたいと思っています。こういうの作るの好きな人とか働いてくれたらいいですね(笑)

 

この会社のロゴもそうです。

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僕が木の幹なんですけど、その上にたくさんの色があるでしょ。これはお客さんとか関連業者なんです。いろんな会社や人と関わりあっていくなかで新しくて面白いことをやっていけるんじゃないか、というイメージで作りました。

 

 

―人を大事にして、人と関わりながら挑戦していく、ということを大切にしていらっしゃるのですね。

松野さんから、仕事を探している人へどんなことを伝えたいですか?

 

とにかく、仕事の時間を楽しんだ方が人生も楽しいということですね。

働き甲斐があって、いろんなことに楽しく取り組める職場にしたいと思っています。不動産は人と接することが中心の仕事なので、難しく感じる必要はないですよ。同じ事をずっとやりたい方には合わないかもしれないけど、新しいことにチャレンジしたい人には向いてますね。部屋の提案とか、不動産は楽しいですよ。

 

 

―最後に、松野さんは休日に何をして過ごされていますか?

 

休日ですか~・・・休日、ないですね(笑)

色んなところへ勉強に行ってる。昨日は仙台、一昨日は金沢ですよ。経営者って休みないんだなあ・・・と感じているところです(笑)とにかく外へ出て行って、触れる、学ぶ、体験するということを今はやっています。

起業して、今は仕事を「作っている」状況ですから。止まるわけにはいかないんです。

 

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