ホームすてきな仕事人『お仕事インタビュー』 › 2015年9月

すてきな仕事人『お仕事インタビュー』

2015年9月

新日本ツーリスト株式会社 宮本 育志さん

2015年9月 7日

コトバスグループのグループ会社として、「バスツアー」「団体バス旅行」を中心として

事業展開されている新日本ツーリスト。他の旅行会社とは違った強みを多く持っている

旅行会社です。今回は、法務・広報・採用担当の宮本育志さんからお話をお聴きしました。

Mr. Miyamoto.jpg

インタビュアー:

香川大学 経済学部 岩田和朗  
香川大学 法学部 秋山香純
高知工科大学 情報学群 今西裕貴

Q.新日本ツーリストの特徴は何ですか?

-新日本ツーリストはコトバスグループのグループ会社です。バスとタクシーをグループに

持つ強みを活かしたオリジナルバスツアーの企画をして、運営・販売するというところ

特化しています。

 

Q.他の観光会社とは違う強みは何ですか?

-いっぱいありますよ(笑)。まずは、ツアーの添乗員が100%自社スタッフということですね。

添乗員さんは派遣スタッフの場合が多いんですけど、当社は基本的に添乗員自身が企画した

ものを実際にご案内するというスタイルです。

 

Q.これまで事業をしてきて大変だったことは何ですか?

-僕も入って10年ほどなので全部を知っているわけじゃないんですが、もともと琴平バス

いたスタッフが昭和58年に旅行会社を立ち上げたのが新日本ツーリストなんです。

いろんな時代を超えてきて、その時代に合った商品を常々考えてきたんではないかと思います。

ずっと売れ続けるツアーというものはないので、それを考えていくことが大変だったんでは

ないかと思います。

 

Q.これから先の事業展開は?

-一つは四国に来てもらう方を増やしたいですね。そのために、四国をキーワードとした商品を

展開して日本だけでなく外国の方にも四国に来てもらえるような事業をしていきたいです。

実は、最近はお遍路参りをする外国の方が増えてきているんです。外国の方はお遍路参りを

巡礼という意味合いでなくて史跡巡りのような意味合いで周っている方も多いので、限られた

時間の中で観光地を時間の許す限り見てもらう工夫をしたりしています。

 

Q.なぜ外国の方が増えたと思いますか?

-日本に初めて来た人は東京や大阪みたいな大都市圏を回る方が多いんですけど、何回も来てる

人は地方にも目を向け始めていますね。そういう方が四国でお遍路参りのようなものを面白い

と思って来てくれるからじゃないですかね。

 

Q.御社には若いスタッフが多いようですが、その理由は?

-大きな理由としては新卒採用を6年前からやり始めたことですね。それまでは中途採用で、欠員

が出たらその都度募集するという形だったんです。でも、新しい事業として添乗員付きの日帰り

バスツアーを始めるために人員が必要だったので新卒採用を始めたのがきっかけです。

 

Q.若いスタッフが多いメリットは?

-やっぱりスピード感が違いますね。新しい発想とか柔軟な対応とかですかね。

 

Q.なぜこの会社を選んだのですか?

-地元だから(笑)。また、旅行会社が楽しそうだったからですね。たまたま学生の時に参加した

スキーツアーを企画していたのが新日本ツーリストで、それを知らずに面接を受けたんです。実は、

旅行会社に勤めたかったとかじゃないんですけどね(笑)。業界のイメージで入ってみて、実際は

たいへんでしたね。でもここまで続けてこられたのは、お客様からの感謝の声をいただくと元気が

出るからですね。

 

Q.企画と添乗員が一緒のメリットは?

-お客様に思いを伝えることができるということですね。なぜこの企画をしたのか、どういった

分が魅力なのかといった想いを伝えるためです。実際ツアーの内容よりも添乗員にお客さん

がつく場合も増えているんですよ。人気添乗員がお客様にお声がけすると「行く行く」と返事

を下さる方も多いですね。「この人が一緒のツアーなら行きたい!」といった、“人”が魅力に

なるようなツアーを増やしていきたいですね。

 

Q.香川大学とコラボしたプロジェクト・チーム『またたび』が企画したツアーがあるそうですが、
どのようなものがありますか?

-例えば、粟島・海ほたるツアーがあります。海ほたると呼ばれる夜光虫のように青く光る甲殻

ですけど、それを見に行くツアーを企画しました。主に地元、香川県内のスポットに行くツアー

企画しています。

☆『またたび』とは:香川大学の1~4回生の11名+新日本ツーリストの社員1名から構成されている
チームで、
地元を愛するメンバーたちが、地元のこんな場所知らなかった!というような「地元
再発見の旅」
を企画・ご案内するプロジェクト。

 

Q.旅行のプランはどのような形で作られていくんですか?

-プランナー(兼添乗員)それぞれが情報を集めて、それをみんなで作っていく形です。プランナーは

それぞれの得意分野があるので、各自が得意にしている分野、例えば芸術が好きなプランナーだった

ら美術館巡りだったり、芸術祭などというキーワードを選んで、そこから観光地やお土産屋さん巡り

などを組み合わせていってツアーにしていきます。

 

Q.一番やりがいを感じた瞬間は?

-単純に喜んでもらえた時ですね。お客さんがわざわざお礼の手紙を送ってきてくれたときなんか

うれしいですね。

 

Q.大学生とツアーを組むメリットは?

-メリットばっかりだと思います。大学生は発想がピュアですよね。私たちだと自分で調べて自分で

できるかできないかを判断してしまうんですけど大学生は実際に現地に足を運んで現場を見ること

判断するんです。実際に足を運んで体験することでツアーを組んでいく学生のやり方はいいですよね。

 

Q.ツアーを売り込むときにどういうことを大切にしていますか?

-ツアーに行こうとしたときってどういった形で調べますか?行きたいところが明確だといいんです

けど、旅行会社の団体ツアーに参加される方って何も決まってない場合が多いんですよね。ここに

行きたいって思いながら決めてるんではなく、面白そうって思ったところに行こうっていう人が多い

んですよ。だからキャッチコピーとか、ポイントでどれだけワクワクさせられるかを大事にしています。

他の観光会社のチラシと違うようなレイアウトにしているのも、「あ、ちがうな」って思わせたい

からです。ツアーではしおりを用意していて、小学校の修学旅行のしおりをイメージして作っている

んです。しおりって、子供のころに戻ったみたいでワクワクするでしょ?他の会社はやってないです

よね。ツアーが終わった後にお礼状と一緒に写真を送って裏に貼ってもらう仕掛けもしてあるんです。

 

Q.休日の過ごし方は?

-若いころは友達と遊んだりしてました。休みがなかなか友達と合わないんで、夜にボーリングにいっ

たり、カラオケに行ったりしてました。今は家族もできたんで、家族と過ごす時間というのがリフレッ

シュになりますね。ほんと若いころは大変でしたね。でも他のメンバーもいたのでみんなと声を掛け

合って頑張ってましたね。

 

Q.大学生のうちにしておくべきことは?

-真面目な話をすると、読書かな。僕が全くしてなかったので(笑)。社会人になって、書類を読んだり

していると2回も3回も読まないと理解できないことが多くて(笑)。若いうちから読書することで読解

力が付くと思うんですよ。社会人になってからは読める時間がなかなかないので今のうちに読書しておく

ことをおすすめします。あといろんなところに行っておくことですね。有名な観光地でもいいんで、何か

気づきがあるかもしれないですし。あと、趣味を見つけておいた方がいいかも。社会人になっても続けら

れる趣味があると先輩やお取引先の方などに可愛がってもらえたりしますよ。

DSC_0172.JPG

新日本ツーリスト株式会社

所在地:香川県高松市朝日町5-4-18 ボイスビル1F
TEL:087-823-5678
URL:http://www.sn-t.com/

協同回収グループ代表 柴田正規さん

2015年9月 7日

資源のリサイクルを主に行い、中古商品の売買を行う有限会社 協同回収。障がい者雇用

に積極的で、2015年に第4回「四国でいちばん大切にしたい会社大賞」の中小企業基

整備機構四国本部長賞を受賞した。今回は16年前にトラック1台で商売を始め、協同回収

グループ代表の柴田正規さんにお話を伺った。

sibata shachou.jpg

インタビュアー:

香川大学 経済学部 岩田和朗

香川大学 法学部 秋山香純

高知工科大学 情報学群 今西裕貴

 

DSC_0157.JPG

 

Q.この事業を始めようと思ったきっかけは何ですか?

-詳しく話すと泣いちゃいますよ!私がね(笑)!僕は貧しい家庭に生まれて、年老いた父と

2人の弟がいる家庭で育ったんです。観音寺商業高校(現観音寺中央高校)を卒業してすぐ

に働き始めました。でもサラリーマンって給料が決まってるでしょ?父が体を壊してしまっ

て、僕の給与では家族を養えなかったんです。それで、現金商売で今から延びていくリサ

イクルの事業を始めたんです。ほんとは、ずっとサラリーマンとしておりたかったけどね(笑)。

会社を辞めてしまうと銀行からの信用を失ってしまうからサラリーマンをしている時に

4tユニック車を買って、そのユニック車1台からスタートしたんです。16年前のことです。

なので、この事業をしたいと思って始めた訳では無いんです。嫌々始めたんですよ(笑)。

 

Q.ここまでやってきて大変だったと思うことはありますか?

-いっぱいあります(笑)。商売を始める前の話を含めるとたくさんありすぎるので、商売を

始めてからの話をしますね。一番大変だったのは、長い時間をかけてやっと取った産業

廃棄物処理業の許可を失ってしまったことですね。やっと許可を取った頃、自分も現場で

トラックを運転していたんです。姫路と高松を行き来していたときに、疲労も溜まっていた

んでしょうね。人身事故を起こしてしまいました。落ち込みましたよ・・・。それでも社員のた

めにまた頑張ろうと思ったんですが、当時の処理業の許可を取り消しになってしまい、産業

廃棄物処理の事業ができなくなったんです。その頃、子供が生まれたばっかりでね。社員も

10名くらいいてやっと軌道に乗ったときだったので、自分はこんなに頑張っているのになん

で!って思いましたね。これが初めての大きな試練でしたね。

 

次にリーマンショックによる資源価格の大暴落も大変でしたね。皆さんが中学生くらいの頃

ですね(笑)。その当時、鉄の価格が10分の1にまで下がったんですよ。価格が上がってい

くのには時間がかかるのに、落ちるときは一瞬なんですよ。最初はV字回復するって言われ

てたけど全然でした・・・。船積みという事業で1億円もの損害を出してしまったんです。この

ときに、この事業だけじゃ相場に左右されるなと思い、それで今のエコリッチっていう中古品を

売買する事業をスタートしたんです。すぐ切り替えができたのは、大暴落する前から準備出

来ていたからです。リアルな人生ゲームをしているみたいですよ(笑)。今もやけど(笑)。

 

Q.障がい者雇用を積極的にしている理由は何ですか?

-ハンディのある方や高齢者の方が辛抱強くこの会社にいてくれたことが大きいんだと思います。

社会的に弱い立場にいる方は今働いている仕事を辞めたら次の仕事があるのかという不安

があると思うんです。この人達がこの会社で長く続けてくれたことが、この事業を続ける環境に

してくれたんだと思っています。それと、今まで自分はハンディがある人より恵まれているから

頑張らなきゃと思っていたんです。でも、これは上から目線でとても恥ずかしいことだと気づい

たんですよ。未熟者だったなって。ハンディのある方の健常者以上の能力をリサイクル事業に

活かしたいと考え、雇用を始めました。現在21名の障がい者の仲間と働いています。

 

Q.障がい者と一緒に働くことに対して難しいことはありますか。またその点へのカバーの仕方

などありますか

-現場では心のハンディがあることが大変と感じることがありますね。自分でやろう、健常者に負

けてたまるかって思える人と、できないのが当たり前、助けてもらえて当たり前って甘える人と、

いろんな人がいるんです。基本的に手伝ってと言われん限り手伝わないことにしています。もち

ろん頼まれたらするけど、前日にしてもらって次の日してもらえなかったらなんで?ってなるからね。

難しいことがあった時の対処法として、母親世代にあたるスタッフに一緒に働いてもらってお互い

にサポートしてもらっています。どんな方でも3年あれば自分で稼ぐことができるようになりますよ。

3年です!3年あればなんとかなるんです。弊社では給料計算も健常者と同じように行ってます。

ハンディのある方で最初は時給でスタートし、そこから月収に代わる人もいますよ。

 

それと大事にしてるのは、過去の本人と比べて成長できたことを認めてあげることです。皆さん

でも、あの人はできとったのにお前はできてない!みたいに言われたら嫌でしょ?(笑)ほかの人

にとっては小さなことでも、ハンディのある人にとっては大きな変化になるんです。その頑張りを

見つけるために4か月に1度私と上司とで三者面談もやっています。

 

それとね、私は世の中は「あいさつの方程式」で成り立ってると思うんですね。自分がした行動・態

度がそのまま自分に返ってきます。自分が小さい声であいさつしたら相手からも小さい声でしか返っ

てこないけど、自分が大きい声であいさつすることで相手からの返事も大きくなる。だからあいさつ

をしてもらうんじゃなくてあいさつをさせてもらう。してもらう人生から、させてもらう人生に切り替える

ことが大事なんですね。子供のままの心の弱い人は、あいさつしてもらって当たり前って考えてるん

ですよ。岩田さん、秋山さん、今西さんはもう切り替えができてると思いますよ!私にはそう見えます(^^)

 

Q.エコリッチのような店舗でも障がい者を雇用している理由は何ですか?

-「高松市障がい者就労の場雇用創出事業」についての公募に応募したところ、おかげさまで第一位で

通過したんです。それから勇気出してやろう!と思ったのがきっかけです。僕自身ハンディのある方っ

ていうのは公の場に出ていくことを嫌がるんではないかなって勝手に思ってたんです。でも、ハンディ

のある方っていうのは健常者と同じように接してもらって、話もしたいし、出会いたいし、友達もいっぱい

増やしたいって思ってるんですよ。そういう場が少ないと思うんです。

 

今は、ハンディを持っている方も健常者も一緒に当たり前に働く時代になってるんですよ。それを私た

ちは事業を通して実現したいんです。そして来ていただいたお客様に何か感じていただいて、最終的に

はお客様が自分のいらないものを処分したり売ったりするときにはエコリッチやEcoとステーションに出

してあげたいな!会社を応援してあげたいな!もっというと儲けさせてあげたいな(笑)!って思ってい

ただける会社にしていきたいなって思っています。

 

Q.地域社会とのかかわりの中で何を大切にしていますか

-仕事とは社会貢献の延長線上にあると思うんです。必要のない仕事は残らないもんですよ。リサイクル

の仕事は特に地域と密着した仕事で社会貢献につながりやすいです。これはありがとうと言ってもらい

やすい地域の方に直結しているので、働きやすいですね。今後も香川県内に絞って、地元の人に愛され

て地元の人に直接お返しのできるようにしていきたいですね。そして経済を回す、一番底辺の役割をして

いきたいと思ってます。

 

Q.リフレッシュはどのような方法でしていますか?

-これよく聞かれるんですけどね・・・。趣味に使える時間がない!(笑)ずーっと仕事してますよ!でも仕事

の延長で人生を楽しむことでリフレッシュしてますね。たとえば出張先で現地のおいしいもの食べるとか。

人からは大変そうだなって思われてますけど、本人は意外と楽しんでやってますからね(笑)

 

 

 

DSC_0161.JPG

ここには載せることのできなかったお話もまだまだあり、二時間近く本当に濃いお話を聞くことができた。

どの質問の時にも学生の私たちに対する温かく強いメッセージをいただいた。「私だから社長になれたんじ

ゃない。みんなも、誰だってなることができるんだよ」という言葉も印象に残っている。3人の学生に共通して

「勇気をもらった」という感想が強かった。貴重なお話をありがとうございました。

 

有限会社 協同回収 

住所: 香川県三豊市詫間町詫間2112-167
TEL:  資源リサイクル部門 0120-519410
             エコリッチ                 0120-083414
URL:    http://9410.co.jp/

1