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すてきな仕事人『お仕事インタビュー』

しんしん企畫株式会社 代表取締役 寒川 貴雄さん

2015年6月21日

厚労省の政策による療養病床の減少や「住み慣れた家で!」という人の増加もあり、訪問看護の
ニーズが高まっている昨今。地域に寄り添った訪問看護サービスを提供しているしんしん企畫株
式会社の寒川社長に話を伺った。

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「思い入れがあってなった訳ではないんです。でもやってみたら面白かった。」
Q: なぜ今の仕事を選んだのですか?
- 僕は理学療法士なんですが、実は、理学療法士には思い入れがあってなった訳では無いんです
よ(笑)。実は、大学を辞めてぷーたろうをしてた時期があるんです。病院でのバイトを見つけ
て、働いていたら、病院の副院長先生から声をかけられたんです。「理学療法士という資格がある
からやってみない?」と。「奨学金も出してあげるから」と。

で、受験したら受かったんです。思い入れがあって入った訳ではないんですけど、勉強してみたら
面白くてはまったんです。人に会うのが嫌いじゃないし、この仕事は患者さんと一対一になるので、
人付き合いが基本なので、そういった部分が楽しいと感じたんです。
 
卒業後は、病院で7年働かせてもらって、その後、丸亀の訪問リハビリをやっている所で3年働きま
した。リハビリには、急性期、回復期、生活期があるんですが、私は生活期が好きだったんです。
急性期や回復期は極端に言えば、何もしなくても治るんですよ。もちろん、急性期や回復期のリハ
ビリもとても大切で、何もしない場合よりも治りが早くなったり後遺症が軽くなったりして、元の生活
に早く戻れる場合が多いです。でも、生活期の場合はほっとくと悪くなるし、ちゃんとした技術と知識
があれば生活期の方でもよくなるんです。生活しやすくなったり、動きやすくなったり、生活の質を
向上させることができるんです。理学療法士として、そこに大切なものがあるなあって思ったんです。
 
自分で看護ステーションを始めたのは、もともと、高校の時から会社が作りかったんです。僕自身の
強みが理学療法士なので、
リハビリ分野で起業しようと思い、訪問看護ステーションを始めようと考えたん
です。
 
「自分がやってきたことが結果として表われるのが楽しい!」
Q: 実際に、今の仕事を始めてどうでしたか?ギャップはありましたか?
- 大きなギャップは無かったですね。理学療法士は起業には向いてると思います。PDCAというサイ
クルがあるじゃないですか?リハビリで患者さんを持つと、その人の今の身体状況を見てリハビリの
プランニングをして、最終的にはここまで良くなるだろうというゴールを立てて実践するんです。
そして、実践しながら修正をかけていくんです。

このPDCAを実践することを学生の頃から叩き込まれているので、理学療法士としては患者さんの
リハビリに当てはめて、経営者としては経営に当てはめていくんです。
 
リハビリも経営も共通して、自分がやってきたことが結果として表われるんです。そこが楽しいで
すね。仕事は楽しまないとやっていけないですね。リハビリも経営も人の人生を背負っているので、
真剣に考えすぎると負担に感じてしまいますからね。楽しんで取り組めないと正しい判断ができな
いようにも思うんです。なので、僕はこの仕事を楽しんでやってます。
 
「この仕事に向いてるのはプロとして頑張りたい人、家庭を大事にできる人、人を尊重できる人」
Q: 訪問看護師は1日にどの程度訪問しているのですか?1日の流れについて教えて下さい。
- 1日の訪問件数は、フルタイム正社員で5~6件程度です。短時間正社員やパートスタッフの場合
は日によって違うんですが、1~5件ですね。1回の訪問時間は、ケアマネージャーのたてる介護保険
のサービス提供表にもよるのですが、30分か60分、もしくは90分になります。
 
訪問先では、バイタルチェックをして、利用者様に合わせた看護をしたりしています。人口肛門の交換
や床ずれがある方は傷のチェックや処置をしたり。また、ご家族の話を聞くのも大事です。ご家族が
疲れてしまうとご自宅でいることを望んでいるのに施設に行かないといけなくなったりすることも・・。
そうなると悲しいので、ご家族のフォローを大事にしています。
 
帰社時間は直帰するスタッフもいますし、利用者様の状況にもよるんですが、おおむね5時半には全業
務終了できています。短時間正社員とパートスタッフは原則として利用者様宅への直行・直帰です。
週に1度は事務所で記録などの入力事務作業を行っていただいています。
 
Q: どういう人がこの仕事に向いていますか?
- プロとして頑張りたい人ですね。そして、家庭も大事にできる人!僕の考え方なんですけど、家がある
から仕事ができると思うんです。自分に余裕が無いと人に優しくできないじゃないですか?家庭に余裕が
無いと仕事に集中できないと思うんです。なので、家庭を大事にできて、かつ、プライドを持って働ける
人がいいですね。
 
また、お互いが尊重できる人というのは大事ですね。一人の利用者様を複数のスタッフ(看護師・リハ
専門員)で診ていますし、ケアマネ、ご家族、お医者さんなど、いろんな方々と関わっていく仕事なん
です。なので、他の職種の人も尊重できる人でないと難しいと思うんですよね。
 
「仕事は楽しく!」は基本です。
Q: 仕事で心がけていることはありますか?
- 「仕事は楽しく!」は基本ですよね。あと、自分らが働きやすくなればいいなあとは思います。まだまだ
手が廻っていない部分はあるんですけど、利用者様が不利益にならないようにして下さいと従業員には言っ
てるんです。そのためには、僕自身、従業員が不利益にならないようにしなければいけないと思っています。

従業員も人間なので、自分に余裕が無いとね。医療従事者は奉仕をする気持ちが強い職種ですけど、
従業員
が働きにくいと利用者様のことを考えられる余裕がなくなりますから、従業員の不利益にならないようにするとい
うのは常に心がけています。
 
Q: どんな会社にしていきたいですか?
地域とか利用者様とか繋がりのある方々に愛される会社がいいなあとは思うんですけどね。みんなが笑って
暮らしていければと思いますし、従業員も含めて関わって下さっている方みんなが楽しく働けるような職場
にしたいですね。
 
また、今、スタッフが14人に増えて事務所移転を考えているんです。移転するのであれば、デイサービス
もしたいと思っています。医療依存度の高い方は家の中でずっといたりしているので、そういう方専門の
デイサービスをしたいんです。デイサービスだけど、看護師と理学療法士・作業療法士でケアしたいと考え
ています。
 
デイサービスをして患者さんを外に出してあげたいし、患者さんが外に出ている間にご家族に買い物をしたり
息抜きをする時間を持ってもらいたいんです。引きこもりのじいちゃんばあちゃんを引っ張り出したいというのも
あります(笑)。人間、楽しい声が聞こえると気になるじゃないですか?楽しい輪に巻き込んでいきたいな
あって思ってます。
 
Q: 今年はどんな所を変革していきたいですか?
今の規模のままだったら今のままでいいと思うのですが、会社を大きくしていこうとするとシステム的に脆弱
な部分もあります。今まではいい意味でアットホームでファジーな部分をシステマティックに変革できるよう
に準備しています。また、僕には夢があるんです。
産科、小児科、整形外科があるようなクリニックを作るという
のが夢
なんです。産科と小児科が連携した場所を地域に作りたい。そして、整形があると産科に来た腰が痛い人とかの
リハができる可能性があるのでそういうクリニックが作りたいなあって思ってます。
 
「仕事は恩返し」
Q: あなたにとって仕事とは?
仕事ですか?なんでしょうね。これっていう思いは無いんですけど、しいて言えば「恩返し」かなあ。この地
域に育ててもらってるんでね。医療福祉の畑で育てていただいているというのもありますし。あとは、子ども
世代が今より仕事をしたり生活をする上で今よりも良くなっていればいいというのもありますね。
いろいろ言
いましたけど、結局は、好きなんだと思います(笑)。
 
Q: 訪問看護のやりがいについて教えて下さい。
病院よりも濃い関係になれるんです。病院と違って、家族や患者と対応するのは自分なので、密に接すること
ができるんです。病院みたいにお医者さんがすぐ来てくれるというのは無いんですけど、より親身になって話
を聞けますし、一人一人の人生に根ざした看護をすることができるんです。
 
リハビリの場合は、直接お家に伺ってお世話をするので、生活のためのリハビリができるのがいいですね。病院
だと階段などあるんですけど、自分の家の物では無いので、病院でできたから家でできるとは限らないんです。
その人の生活のためのリハビリができるというのがやりがいにも繋がると感じています。
 
Q: 気分転換したい時はどんなことをしていますか?
キンボールやったり、剣道やったりしています。子どもと遊んだりも。子ども達が長刀をしていて、その横で
剣道をしているんです。最近は身体を動かしていますね。あとは、出張も気分転換になりますね。
 
Q: 休日はどのように過ごしていますか?
基本的にイオンに行ったり、ゆめタウンに行ったり。妻も子ども一緒にキンボールやってます。

プロフィール

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寒川 貴雄さん   さんがわ たかお

Prof ile
1975年2月10日生まれ。高松市出身。
前田病院でのアルバイトをきっかけにリハビリの仕事に関心を持ち、
四国リハビリテーション学院(四国医療専門学校)で学ぶ。
理学療法士として病院等で経験を積んだ後、現職。

しんしん企畫株式会社
住所:香川県高松市香南町横井235-9
Tel:087-879-0555 FAX:087-879-0553
HP:http://www.sin-2.co.jp/
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