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すてきな仕事人『お仕事インタビュー』

2013年1月

菓子工房 花小路

2013年1月31日

「人生のひとつの楽しみのお手伝いを」

Profile 13
今回、お話をお伺いしたのは・・・・ 菓子工房 花小路

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とっても可愛くて、ついつい長居したくなりそうな雰囲気のいいパティスリー『菓子工房 花小路』。「私たちはお菓子を通してお客様に笑顔の花道を作ります。」というお店の経営理念の通り、お店に入ると思わず笑顔になるいろんなスイーツが☆お洒落で居心地良い空間で美味しいケーキをいただけます♪

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Q: どんなこだわりを持ってスイーツを作っていますか?
- スイーツの素材にこだわっています。卵やバター、牛乳、はちみつなど、商品によって厳選した素材を使い分けているんですよ。また、スイーツを五感で楽しんでいただけることも大切にしています。そのためにお店づくりを工夫したり、目でも楽しんでもらえるようなスイーツや子ども達に喜んでもらえるようなキャラクターケーキを作ったりしています。

Q: パティスリーになるきっかけは何ですか?
- 実は、30歳までは東京でプログラマーをしていました。体を壊したのがきっかけで、半世紀以上続く老舗の和菓子屋を営んでいる実家に戻ってきたんです。そこで、お菓子づくりの基本姿勢を学びました。また、洋菓子店の社長からケーキの製造技術に加え、経営に対する基本姿勢についても学びました。そして、私自身も自分のお店を持ちたいと思うようになり、2006年に自分のお店をオープンすることができました。

Q:どのような思いでお菓子づくりをしていますか?」
- やはり、お菓子づくりを通してお客様を笑顔にしたいと思っています。また、スイーツを買いに来てくれたり、ここで食べて下さる目の前のお客様だけでなく、その向こうのお客様にも繋がっていきたいという思いで作っています。例えば、キャラクターケーキは、かなりの手間と時間がかかるのですが、お子さんの喜ぶ顔を想像しながら作るとすごく楽しいんです。スイーツを通して笑顔や楽しみの輪を広げていければうれしいですね。

Q: 「ケーキ屋さんとは、どのようなお仕事ですか?」
- 人生の楽しみの一つをお手伝いする仕事だと感じています。スイーツは、米やパンなどの主食と違って食べなくても生きていけるでしょ?でも、甘いものがないと味気ない生活になりますよね。毎日の生活にちょっとした花を添えられたらと思っています。

花小路にはこんなこだわりが♪
1. 「原材料へのこだわり」
バター:カルピスバターを使用!バターの中でも最高級のもので口どけの良さが違うんです。
卵:3種類の卵をスイーツによって使い分け♪特徴があるのが、卵黄が白い「玄米ぷらす」という卵。
      白いロールケーキを作る時に使用。五穀米を食べさせた鶏の卵なので健康にもグッド!
牛乳:シュークリームのカスタードクリームやプリンには、あの大山牧場『うしおじさん』の
          ジャージー牛乳を使用☆

2. 「ママへの思いやり」
カフェスペースに加え、座敷のスペースも!座敷は、小さいお子さんを寝かしつけたり、自由に動き廻れる空間があるので、安心♪

「花小路」の楽しみかたは・・・
①まずは、テーブルを確保。
②「どれもおいしそ~」迷いながらも、スイーツをピックアップ!
③「可愛いカップがいっぱい」好きなカップを選びます。
④好きな飲み物をカップに注ぎます。豆にこだわった美味しいコーヒーも含めてこんなに飲み放題メニューが!

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~インタビューを通して~

可愛らしい奥様と優しい旦那様がいらっしゃる、アットホームな雰囲気のお店でした。インタビューを通して、お菓子づくりの楽しさや大変さが伝わってきました。一口に卵やバターと言ってもケーキによって違うものを使っていたり、材料を入れるタイミングにも気を配っていらっしゃったりと…これがプロなんですね!

インタビュアー:香川大学農学部2年生 坂本 陽奈

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菓子工房 花小路
住所:香川県高松市香川町大野1303-4 TEL/FAX:087-885-8859
ホームページアドレス:http://www.hanakoji.jp/
営業時間:AM9:00~PM7:00 ※カフェコーナーPM6:30ラストオーダー
定休日:火曜日(火曜日祝日の場合は水曜日)
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しごと探しはしごとマルシェで♪
http://www.vivical.jp/vivical/e-kyujintimes/topMain/index

宗家 くつわ堂

2013年1月29日

~すてきな仕事人では、生き甲斐を持って仕事をしているステキな仕事人を紹介していきます~
Profile 13  

『瓦せんべい』と言えば、明治時代から代々焼き継がれている香川の名品。讃岐三白の一つとして継承されている白下糖(和三盆の原料糖)を使い、玉藻城の瓦にあやかって創製したのがはじまりです。100年以上にもわたり愛されている瓦せんべいを作り続けている宗家くつわ堂の田村照夫社長と田村正太郎工場長に突撃インタビューしましたっ!

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まず、瓦せんべいの作り方を見せていただきながら、製造工程について説明していただきました。すべて手作りっ!

~『瓦せんべい』ができるまで・・・をちらっと紹介すると~
①まずは粉!真っ白なこの粉がほんわか小麦色の瓦せんべいに変化していくんです♪

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②粉をしっかり振るって材料を混ぜ合わせていきます。

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③その生地を何度も何度も力強く延ばしていきます!手さばきが早いっ。早いっ。

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④薄く生地を伸ばして、均一に延ばしていきます。

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⑤延ばした生地を瓦せんべいの形に切り取り、次は、約170℃の窯で焼きます。

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う~ん。甘くておいしい香りが♪

⑥とき卵を塗ってツヤをだし、何度もひっくり返しては焼きます。

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⑦最後に焼印を!熱いうちにそりをつけて、できあがりっ!

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色んな種類の焼印があって、うどん県の瓦せんべいまでっ!注文したら特別な焼印も作ってくれるそうですよ。

瓦せんべいができるまでを見せていただいた後は、田村照夫社長と田村正太郎工場長に話を伺ってみました!

Q: 瓦せんべいは戦争も乗り越えたそうですね?
- くつわ堂は明治時代に創業していますので、実は2回の戦争を乗り越えているんです。戦時中は、小麦粉は配給制だったので、小麦粉が足りず、当社だけで瓦せんべいを作ることはできませんでした。でも、「瓦せんべいが食べたい。」という地元の人たちの要望があったので、配給制の小麦粉や砂糖を持参してもらって、瓦せんべいを焼いて食べてもらっていたんです。

Q: 瓦せんべいの味は創業以来ずっと同じですか?
- 瓦せんべいの味は変化し続けていますよ!創業以来100年以上も経っていますが、創業当時の味を続けていたら今は無いですね。いい材料が入ったら、今までのものを踏襲しながら切り替えていってます。基本的な原材料や製法は伝統を守りつつ、分量や焼き方などを変えています。時代に合わせて嗜好もどんどん変化するので、味も進化しないといけないのです。また、季節によって気温や湿度が変わるので、材料の比率を変えて、生地の出来上がりを調整しています。

Q: お菓子づくりとは何ですか?
- 人を笑顔にすることですね。お菓子を食べる時って自然と笑顔になりますよね?家族で一緒に食べながら笑顔になる団らんの場を演出できるようなお菓子を作っていきたいと思っています。(田村社長)

- 私は、お菓子作りとは、人づくりだと思っています。商品には作り手の思いや姿勢が現れますからね。美味しいお菓子を作りあげるためには、その「作り手」を育てる必要があると思っています。(田村工場長)

~インタビューの感想~ 
インタビュー前に、くつわ堂のホームページに「手焼きの瓦せんべい」と書いているのを見ていたのですが、実際に見せて頂くと思った以上に手焼きで、驚きました。小麦粉を振るうところから焼き上げるまで、ほとんどの工程が人の手によるものだったのです!水分が少なく、締った生地なので、一つ一つ焼き加減を人の目で確認しながら何度も何度もひっくり返して焼いていたのが印象的でした。機械では上手くできないのだそうです。大量生産するお菓子工場は完全に機械化されているんだろうと思っていたので、びっくりしました。

また、「香川にはせっかく良い物があるのに、使う人がいなくなったら無くなってしまう。」と、白下糖を使うこだわりについて知ることができました。今度帰省する時のお土産はこれに決めました!また、「香川の良いものを残していきたい。」「香川の伝統のものを守っていきたい。」そんな思いが白下糖を使い、手焼きを守り続けている瓦せんべいには詰まっていると感じました。また、和三盆やさぬきの夢、さぬき姫など、香川産の材料を使ったお菓子も次々と開発されています。うどんだけじゃない、讃岐の味をどんどん広めて欲しいですね!

インタビュアー 香川大学農学部2年生 坂本 陽奈

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宗家くつわ堂 総本舗

香川県高松市兵庫町4-3
TEL:087-851-9280
HP:http://www.kutsuwado.co.jp
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しごと探しはしごとマルシェで♪
http://www.vivical.jp/vivical/e-kyujintimes/topMain/index
 

山のせピーエス株式会社 

2013年1月28日

~すてきな仕事人では、生き甲斐を持って仕事をしているステキな仕事人を紹介していきます~
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香川県でも人気が高い「こだわりとんかつ 山かつ」と「カフェレストラン 珈琲哲学」。これらの会社を運営しているのが『山のせピーエス株式会社』です。お店に行くといつもスタッフが活き活きと仕事をしているので、その秘密を探りたいと思い、同社に突撃取材っ!珈琲哲学の店長である佐藤弘好さんと山かつ髙松店で働かれている藤堂理恵さんにお話しをお伺いしました。

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山のせピーエス株式会社は、「いのちを育む経営」を経営理念に掲げ、人間力・人間性が育つ職場環境づくりを大事にしている。ここで働くスタッフは、いつも笑顔が絶えず、活き活きと仕事をしている姿が印象深い。

佐藤弘好さんへのインタビュー(珈琲哲学店長・2006年に入社)

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Q:入社の決め手は何ですか?
- もともとイタリアンのお店で働いていたのですが、転勤が多い職場でした。結婚を機に、地元で仕事を探していたら、たまたま求人情報誌で見つけたのです。仕事内容を読むと、自分の経験を活かせる仕事かなと思いました。また、会社の雰囲気が楽しそうだったので、応募しようと思ったんです。

Q:実際に働いてどうでしたか?
- 最初は、正直、苦労しましたよ(笑)。会社の商品の考え方やお客さんに対する姿勢が前職と全然違っていたからです。例えば、イタリアンは濃い味が好まれるのですが、ここでは無添加です。

また、我社では「お客様や共に働く仲間にとってどうなのか」という部分を非常に大事にしています。そのため、商品開発に限らず、サービスの開発や仕組みづくりにも取り組まなければいけないのです。これまでは考えなくても良かった部分だっただけに、本当に苦労しました。その分、この5年間で、成長させてもらったと思っています!

Q:会社の魅力はどこにあると思いますか? 
- 我社では、アルバイトさんやパートさんも含めて、みんなで力を合せてお店づくりに取り組んでいます。イベントの企画や、お店づくり、メニューの開発・変更など、計画段階からみんなで協力して取り組むのです。その分、仕事の幅が広がりますし、いろいろと考えさせられることが多いですよ。自分を成長させることができる職場というのが我社の魅力ですね。

藤堂理恵さんへのインタビュー(山かつ高松店・正社員・2004年に入社) 写真の左側の女性です!

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Q:入社の決め手は何ですか?
- 就職活動をしていた時に、会社説明会に参加したのがきっかけですね。その時に伺ったお話がとても印象深かったんです。飲食店はどんどんお店を出していくという印象があったのですが、「一つ一つのお店を堅実に運営しながら、成長していく会社にしていきたい。」という話を伺い、共感する部分が多かったのです。もともと飲食店で働こうとは思ってなかったのですが、自分の考えに合った会社だと感じたんです。

Q:実際に働いてどうでしたか?
- 最初は不慣れなことばかりだったので、少しずつでも慣れていかないといけないと思いながら、仕事をしていました。でも、我社には、新入社員に対する研修やフォローアップ制度などがあり、すごく助けられました。お店の中だけでいると、自分の辛いことを自分の中で貯めてしまいがちになりますよね?でも、徳島に研修に行って、他のお店の人達と理念と経営のギャップや仕事に関する同じような悩みを持った仲間と話し合うことによって、みんなに支えられていると実感しました。

***山のせピーエス株式会社はこんな会社***
こんな人物像が育つ環境づくりを心がけています!!

☆ 常に明るく、感謝の気持ちを表現し、誠実に徹する人。
☆ 仕事を通じて、人間として、活き活き育っていこうとする人。
☆ 思いやりの気持ちで、人と助け合い、かかわり合う人。
☆ 昨日より、今日、今日より明日へ、仕事・職場環境をより良くするために、改善工  夫をする人。
☆ 技術やノウハウ、品質を高め、社会に役立とうとする人。
 
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山のせピーエス株式会社
住所: 徳島県名西郡石井町石井字石井673-12
TEL:088- 674 - 6655 
FAX:088- 874-3786
HP:http://www.yamanoce.co.jp/
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カフェ・アジール

2013年1月17日

「温故知新!歴史を重んじつつ、新しいまちの表情を創造するカフェ」
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今回、お話をお伺いしたのは・・・・カフェ・アジールの倉橋直嗣さん

かつて門前町と栄えた仏生山の町並みを残したいとの思いから、80年以上もの歴史のある建物をカフェとして10年前にオープン。カフェ・アジールは、仏生山が持つ歴史や文化、伝統を大事にしながら、人と人をつなぎ、人と街をつなぎたいという思いが伝わるぬくもりのあるカフェです。

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そもそも仏生山というまちは、1668年(寛文8年)に初代高松藩主・松平頼重(徳川光圀の実兄)が法然寺を建てたことから門前町として栄えました。いまでも秋の祭りには「仏生山お成り街道大名行列」として、法然寺を参拝する高松藩の大名行列を再現しています。高松藩主や姫君、家臣などに仮装した参加者らが、ことでん仏生山駅から仏生山公園まで続く仏生山街道、約1.5kmを練り歩く。殿様の通る行列を二階から見下ろすのは恐れ多いと、軒を低くしたり、二階の窓を小さくしたりしている街道沿いの旧家もあり、当時の面影をいまに伝えています。

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「守る」というのは、手つかずのまま保存するというだけではなく、「受け継ぐ、伝える」という積極的な意志も働きます。そんな意志から誕生したのがカフェ・アジールです。カフェ・アジールは、多くの人に開かれた場として触れられながら、仏生山の歴史や文化を感じてもらうという発想をカタチにしたもの。当時の良さをそのままに、おしゃれな空間に生まれ変わって10数年が過ぎています。

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また、カフェ・アジールは、土着的なものをちゃんと意識するということを大切にしています。例えば、ここでモーニングを食べて仏生山の町並を散策したり、法然寺に参拝したりするお客様もたくさん来られています。まちは断片ではなく、すべてがつながってできています。カフェ・アジールは、仏生山の歴史物語の風景の一つであるとも言えます。

「根無し草ではいけないということですわ。歴史、文化、伝統。そういうものを無視した表面の美しさだけでは、僕がここでカフェをしている意味はない。香川県にはかつて、芸術を重んじた希有な政治家、金子県知事がいましたね。イサム・ノグチや猪熊弦一郎らの芸術家と交遊があり、当時、香川県庁舎の建設にあたっては丹下健三に設計を任せ、壁画を猪熊弦一郎が制作したという力の入れようでした。あの時代にこそ、香川県の、または香川県民としてのルーツがあると思っています。江戸時代の門前町を『根』として、それを現代に受け入れられる表現方法でデザインしていく。カフェはその一つです。芸術とはいきませんが、そこに精神の拠り所を求めて表現する。それが、僕の使命だと思っています」。とカフェのオーナーである倉橋さんは語ってくれました。

そして、最後にこう締めくくっていました。「まちの根を腐らせちゃイカンのです」。

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インタビュアー:
有限会社CONERI 代表
コピーライター・クリエイティブディレクター
人見訓嘉

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カフェ・アジール

営業時間: 8:30~18:00 (L.O.17:30)
         ・モーニング 8:30~11:00
         ・ランチ 11:00~14:00
定休日: 月曜(祝日の場合は翌日お休み)
URL: http://www.cafe-asile.net/
住所: 香川県高松市仏生山町甲2507
TEL: 087-889-1531
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株式会社 スカイファーム 

2013年1月14日

~すてきな仕事人では、生き甲斐を持って仕事をしているステキな仕事人を紹介していきます~

Profile 10 ・・・ 株式会社スカイファーム 代表取締役 川西 裕幸さん
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Q.イチゴ栽培を選んだ理由は?
- 昔から苺が好きだったからです(笑)。
美味しい苺を食べたいし、苺の美味しさを周りの人にも楽しんでもらいたいと思ったのです。
自分が好きなことを仕事にしたら頑張れますからね。

Q.イチゴ栽培で難しい点は?
- イチゴはとってもデリケートなんです。そのため、すごく気を遣いますよ。
作物は、栄養生長と生殖生長の二つのステージに分けられ、葉っぱが大きくなるのが栄養生長で、果実が実るのが生殖生長なんです。イチゴの場合、栽培期間が長くて、半年くらいかけて1つの苗から次々にイチゴを収穫できるのですが、それは栄養生長と生殖生長を繰り返しているからなんです。そこで、栄養生長と生殖生長をバランスよくしてあげないといけないんです。

葉っぱが大きくなりすぎると果実をつけないし、果実をつけすぎると葉が小さくなり花も小さくなってしまう。しかも、イチゴは、1年に1回しか定植できないので、失敗できないのです。14年前に苺づくりを始めたのですが、これまで苺づくりは14回しか経験していません。まだまだ毎年、試行錯誤の連続ですね。毎年異なる温度や気候に合わせて、植物の生育状況を見ながらバランスをとっていくのは本当に難しく、奥が深いと感じています。

Q.イチゴの栽培で気を付けていることは? 
- 常にイチゴの2~4週間後のなるべき姿を想像しながら作業することですね。植物に何かしてあげても、結果が出るのに時間がかかります。肥料の濃度を替えたり、温度を替えたりしても結果が出るのは2週間後。明日のために作業をしていたら、すでに手遅れなんです。

先に先に手をかけてやらないといけないのです。例えば、摘花の作業は、このイチゴだったら大きく美味しく実るだろうという予測のもとに2、3週間前に作業をしておかないといけないんです。そのためには、ちょっとしたイチゴの変化にも気づかなければいけません。そこが面白いことでもあるし、奥の深い所でもありますね。美味しい苺を育てたいという使命感、責任感などを持って真剣にイチゴに向き合わないとちょっとした変化に気づかなかったりするんです。

Q.農業の仕事は?
- すごくやりがいがあります。でも、農業をやりたいという思いだけでは成り立たない現状があります。そのため、農業を希望する若者には、「美味しい苺をつくるためには3年間の経験が必要!」とアドバイスをしています。ハウスが1キロ離れただけで苺の生育が違ってくるので、苗作りから収穫までの経験を最低3回はすべきだと思います。農業にはマニュアル化できない経験値がどうしても必要なのです。真剣にやらないと目に見えない変化や1か月先の予測を読み取るのが難しいのです。その辺の覚悟が無い人には農業は難しいと思います。

Q.川西さんが目指しているものは? 
- 大きい目標ですが、農業を通して心の豊さを深め、地域を明るく元気にしたいと思っています。イチゴを単純に栽培して販売することを目的としているのではありません。農業のすばらしさ、楽しさを伝え続けていきたいと思っています。もちろん、美味しくて甘いイチゴを作りたいのですが、目指すべきものはその先にあります。

農業を通して周りの方を元気にするためのプラスαのサービスや仕組みを創りだしていくのがスカイファームの役目だと思っています。地域に根ざした一次産業が活性化すると仕事が増えますし、地域も元気になると思います。そのため、地域が元気にならないと自分たちの事業も頭打ちになるという危機感はあります。「何のために農業をしているのか?」という志・思いはとても大切だと思います。やはり、志やビジョンを持って仕事をしていきたいと思います。仕事に関わる時間は人生の中で、もっとも大きいですからね。

言われた作業を延々と行うのと、ビジョンを持って仕事をするのとでは毎日の仕事の充実感が大きく異なってきます。2か月後に美味しいイチゴを収穫するために作業をしていると理解して取組むのか、単純な水やりだと思って取り組むのかとでは、人生の充実感が違ってきますよね。

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インタビューを通して・・・
- 私も農学部に所属しているので、卒業後の選択肢として農家も考えています。今回実際に農家の方にお話を聞かせていただき、農業は就業するにはある程度の覚悟がいるということが伝わってきました。そして、農家の方々の頑張りのおかげで私たちが美味しいものを食べられているのだという事を考えさせられました。私が農家になるかはまだ分かりませんが、良い仕事だなと思いました!                                 

香川大学 農学部 2年 坂本 陽奈

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株式会社 スカイファーム 川西 裕幸さん
Profile
1970年生まれ。高松市鶴市町出身。
高校、大学と農学部で学んだ後、地元の農業法人に就職。平成10年に退職後、
子供のころから好きだったイチゴの専業農家に。平成18年より「顔の見えるお客様
に喜んでもらいたい」という思いからイチゴハウス横に直売所とスイーツ店を開店。
完熟朝採りいちごと手作りスイーツのお店をスタッフと共に運営し、年間3 万人の
お客様に笑顔を届けている。

株式会社 スカイファーム
住所:〒761-8033 香川県高松市飯田町 656-1
TEL&FAX: 087-881-5256
URL:http://skyfarm.jp/
営業時間 /10:00~17:00
定休日/ 年中無休
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